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のぼみ~日記 2021

2021/01/09

毎日寒い

寒いけれど、身体を動かさなくちゃ……とおのれを奮い立たせ、郵便局まで往復約6kmを涼風号MarkII(冬は寒風号)で走る。
文挟の溜池が全面凍結していた↑。ぱっと見では分からないのだが、よ~く見ると氷があちこちで盛りあがっている↓


かわず庵の池も凍結したまま。霜柱がとけないまま。

「格付けチェック」がきっかけでスピーカー交換

世界に600本「しか」というけれど、あんな大昔の楽器が今も600本も残っていることに驚く。偽物は混じってないのだろうか?

録画してあった正月特番の「芸能人格付けチェック」を見る。
内容は毎回ほとんど同じなのだが、いつも思うのは、とんでもなく高価な物というのは、要するに「コスパが悪い」ということ。道具としての本質から外れて、何か違う「価値観」が暴走している。
ストラディバリウスだのガルネリだのの弦楽器は特にそう。今年はビオラが調達できなかったのか、ストラドのバイオリン3台とチェロという変則的な弦楽四重奏を聴き比べるというものだった。
4台合計で49億円なんだとか。比較するのは4台合計106万円の楽器。
4台で106万円ということは、平均すれば1台26万円強。十分高価な楽器だと思うけれど、そんなことを言うと、クラシック音楽をやっている人たちは「素人が何も分かってない」と、馬鹿にするんだろうな。いいよ、べつに。

現代の楽器は本当によくできている。特に韓国製とか台湾製とか、あのへんの楽器はバカにできない。
1台数十万円クラスの楽器であれば、後はもう演奏者の腕のほうがはるかに問題で、プロ同士でも、うまい人が弾く数十万円のバイオリンは、そうでもないプロが弾くストラドより、はるかに感動的な演奏になる。それはあたりまえのことだ。
あと、この番組ではいつもそうなのだが、楽器の音色よりも演奏の粗が気になってしまうのよね。
今回も細かいところで高音がキーキーいうようなところが気になった。バイオリン3台はうるさすぎるのか? バイオリンという楽器は、ソロで聴くか、オーケストレーションの厚みとして聴くものではないのかしら……と感じた。きれいに感じないのよね。


で、今回は聴き比べが難しかった。低音の透明感や深みがよく分からない。毎回、どっちがいいかは別として、違いは分かるのだが……。
テレビをでかいのに入れ替えて、今まで使っていたAudio Pro(スウェーデンのメーカー)のトールボーイ型スピーカーを片づけちゃったからなあ。
↑前はこうだった。両脇にあるのがAudio Proのスピーカー。

テレビの内蔵スピーカーの音では我慢ができず、以前に使っていたPC用の小さなパワードスピーカーをつけていたのだが、やはり音楽を再生するには無理があるか。
YouTubeで「いにしへの恋歌」スーパーセッションバージョンを聴くと、せっかくのNobuちゃんのウッドベースが薄いプラスチックの筐体をビリつかせてしまい、悲しくなるし。
助手さんまでもが「スピーカー替える?」とか言いだした。
現在のテレビ用スピーカーはPC用のもの

かといって、今までのAudio Proは、このでかいテレビの横に置くとはみ出しちゃうし、あの重たいのをまた持って来るのは抵抗あるし(そもそもAudio Proのスピーカーが飛び抜けて素晴らしいということはまったくなくて、カッコいいから置いてあるという意味合いが強かった)……とテレビの周囲をじっと見ていたら、ん? 下の隙間部分がかなり空いているではないか。ここに収まる小さいスピーカーならOKでは? 小さいスピーカー、いっぱい持っているじゃん。
↑ここに写っているだけで4セットあるじゃんねえ。
2017年11月の日記より
で、仕舞ったはずの場所を覗いたら、TANNOYの1組しか見つからない。変だなあ……1組は七田さんにあげた記憶があるけれど、あと2台か3台はあるはずなんだが……。
まあいいや、このTANNOYで……。
というわけで、TANNOYを持ってきてつけてみた。アンプは前にも使っていたLepyの(Amazonで2000円くらいで買った)ミニアンプ。このアンプはバカにできないのよね。重さ10kgくらいある国産5万円台~7万円台のプリメインアンプより透明感のある音を再生する。それは以前に散々実験済み。
押し入れの奥から引っぱり出してきたTANNOY。よく見るとコーンに黴が生えてる?

FBに写真を出したら、Marcury Fか? と訊かれたので、え? 機種名なんてあったっけ……と改めて裏を見たら、こうだった。


床に直置きだと音軸が下を通ってしまうので、上を向けようと思い、段ボールの小さな箱を切り貼りしてこんな台を作った。セロテープでとめて、見える面はマジックインキで黒く塗った。
気にしたことがなかったのだが、調べたら、TANNOY Mercury mx-R-M という機種だった。20年くらい前に、百合丘の居間の天井から吊すために町田のLAOXだかヨドバシだかで買ったんじゃなかったかな。天井から吊していたというのは、やはりテレビの音声再生用だったと思う。
百合丘の家を処分してからはしまい込まれていて、何年か前から、仕事場のPCの音声再生用に再登場させた。
2017年くらいまで、数年間PCの横に置いていた↑

このPC用パワードスピーカーも、このタイプのものとしては結構いい音がするのだ。特に人の声が聴き取りやすい。
そこで、TANNOYとPC用の両方を同時に鳴らすという実験もしてみたのだが、それでよくなったという感じもしないので、助手さんの「邪魔だからどかして」という命令に従い、撤去。TANNOYだけにした。割り切りが大事よね。

結果、とてもスッキリした。
Nobuのベースがビビることもない。弦の上を指がスライドしている感じもしっかり聞こえる。
で、改めて「格付けチェック」のストラドと無名のバイオリンを聴き比べてみたのだが、今までよりは違いが分かるようになったものの、ストラドのほうがはるかにいいとかは思わなかった。やっぱりきつい音に聞こえて疲れる。
これはもう、何か根本的に違う問題がありそうだな。この編成もよくないんだろうし、演奏者が、高すぎる借り物楽器に緊張しているのかもしれない。傷つけたりしたらえらいことだからな。
毎回思うことだけど、億単位の楽器なんていらないよ。その差よりも、演奏者の技術やセンスでしょ。演奏する場所の音響効果も大きい。
コロナで、今後は生演奏を聴く機会が減って、録音物や動画での鑑賞が増えれば、ますます10億円超えの楽器の意味は薄れる。
そんなことより、これから先、いい曲が生まれるかどうかだよなあ。

ともあれ、この番組のおかげで我が家のテレビ視聴環境が改善されたのはよかったよかった。
こんな感じにセッティング。目立たなくて、今までよりむしろ邪魔に感じないかな。テレビの前に置いてあった小さいサイコロ型の中高音用スピーカーも撤去した。



アンプはこのタイプのがいいよ! Amazonで購入で3000円以下から売られている


BlutoothやSDカードで再生できるタイプのも出てきたみたい。これもよさそうだね。Amazonで購入で5000円くらい


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