CSのフジテレビONEでやっていた「富士山女子駅伝2020完全版」という番組を見た。
駅伝のレース自体は当日に追っかけ再生しながら見ていたので、何もまた見なくても……と思ったが「完全版」というタイトルがちょっと気になったので、完全に録画しておいたのだった。
録画してよかった。
レースの様子だけではなく、レースの裏での選手たちの様子などを、ていねいに追いかけ、しっかり編集していた。
活躍した選手だけでなく、レースに出られなかった4年生やキャプテン、マネージャーなどにも取材していて、かなりの時間を割いて紹介していた。
こういう番組作りを待っていたのよ。

番組終了間際に一瞬映し出されたショット。大東文化大(2位)のゆうかりんが、優勝した名城大チームの中に入って一緒に記念撮影に収まっている光景。こういうのを見て、我々爺婆は涙を流すのよ。
それに比べて、NHK BSで放送した「ドキュメント全国高校駅伝」はまったくいただけなかった。
最初から優勝候補と噂されているチームに密着して、レース前から勝手にドラマを予測している感がありあり。
皮肉なことに、レース結果は男女ともに優勝候補とは目されていなかった世羅高校が優勝したのだが、レースの展開を紹介するシーンでも、画面下に1位を走っている高校の名前を出さずに、密着取材していた優勝候補の高校だけ名前を表示していた。ドキュメンタリー番組の精神を忘れているとしか思えないし、非常に失礼だ。見終わってとても後味が悪かった。
番組を作る人たちの「駅伝愛」の差というか、選手への愛情・尊敬の有無がはっきりと現れた2番組だった。
これからはひとりで散歩しなければならないのか……と思うと、毎日ちゃんと外に出て身体を動かす自信がない。
意識して外に出ないとなあ……と、NEX-5Rにこないだ中古で買い直した安物ズームをつけたやつを持って出た。昼間に買い物に行ったとき、山々が見事にくっきり浮かび上がっていたのを思い出して。
でも、すでに日が傾いていて、男体山はシルエットになりつつあった。
いつもこの場所でライチェルがとまって道端の草むらをクンクンするので、わたしはその間しばらく男体山を眺める……というのが、この散歩道での定番だったんだけど、今日からはひとりだ。
……つまらんなあ。

↑いつものHX-90Vで ↓NEX-5R+標準ズームで どちらも広角端


↑HX-90V F6.3、52mm相当
↓NEX-5R+18-55mm F11、82mm相当


HX-90V ↑262mm相当 ↓720mm相当
例のノコギリクワガタの雪渓がしっかり見える。


ハクセキレイかなあ……HX-90Vでも無理だった……




お地蔵さん ↑HX-90V ↓NEX-5R+標準ズーム
変わらないな。



↑HX-90V ↓NEX-5R



↑HX-90V ↓NEX-5R
……やっぱ、分からんな。違いが



↑HX-90V ↓NEX-5R


↑HX-90V ↓NEX-5R


この写真を撮っていたら、近所の農家のおじさんに捕まった。不審者だと思われたかな。
「こんにちは。石仏の写真をね……」
と言ったら、
「たくきさんですか?」
と、すぐに分かってもらえて、そこからは長い立ち話。
このへんには女人講がたてた如意輪観音像が多いとか、今市はJRも東武も走っていて住みやすいのに、なぜ移住先として人気がないのだろうとか、もろもろ。
「私らの歳になると……」と何度も言うので、歳を聞いたら、5歳も下だった。漠然と年上の人だとばかり思っていたので、ちょっとショック。
わたしはこのへんでは4人に1人くらいに存在を知られている感じだろうか。
顔を見てすぐに分かる人はもっと少ないかもしれない。
知られている相手には「変な人が越してきた」という認識のされ方だと思う。
まあ、その程度の認識のされ方が、暮らしやすくてちょうどいい。「危ないやつが……」でもなく、いわゆる「有名人」でもなく、「変な人だけど、危なくはなさそう」という程度が。
多少なりともわたしのことを知っている人たちには、変な人、というよりは、「痛い人」と思われているかな。
でも、栃木人はゆるいので、特に深くは考えずにスルーするから、気は楽だ。
わたしが死んだときは「え? あの人、死んだの? 思えば、変な人だったねえ」という述懐を少しはしてもらえるかな。
「いつも一緒に歩いていた犬が死んでからは、めっきり元気がなくなったっけねえ」なんて言われないように、もう少し意識をしっかり持って毎日散歩を続けたいものだが……。
そういえば、実父の一周忌に呼ばれて行ったとき、住職が「故人はよく犬を連れて山歩きをしていましたね」と言っていたのを思い出す。そういう血なのかな。
あ~、散歩に行く動機が持てない。しゃあない、焼き鳥でも買ってくるか……と、寒風号で出かけた。
16.00からなので、開いたばかり。常連客らしいじいちゃんがひとり、椅子に座って駄菓子を食べていた。
焼き鳥を頼んで、焼いている間に薬膳惣菜おなかキレイ事業部に行って……という計画だったが、おなかのほうは閉まっていた。あ~、今日は木曜日だったか。
お腹キレイ事業部は月水金の午後から夕方まで。つ串んぼは水木金の16.00~19.00まで。今日はつ串んぼだけ開いている日だった。
「わがまま営業ですみません。子供の手が離れたらもう少し営業時間を増やしたいんですけど……」と店主のおばちゃん。
いいんでないの、このままでも。
水曜日の夕方は、小中学生で賑わうらしい。
「水曜日は部活がないらしくて、子供たちはここに集まってワイワイお喋りしています」だってさ。
「とちぎ応援プレミアムチケット」なるものが使えるらしいので訊いてみたら、「ネットで調べてここまで来てくれる人もいるんですよ」とのこと。
チケットは半券を事務局に送ると後からその金額分を振り込んでくるというシステムらしい。それまでは立て替えになるわけだから、個人商店にとっては結構面倒そうだな。

今日は、むね、もも、せせりを2本ずつ買った。日本酒熱燗で合わせるかな。

アルコール除菌液のボトルは電動式で、センサーがついていて、押さなくても出てくるというやつ。フレッシュマートのレジにも同じものがあったので、「これを売り込んでくる業者とかいるんですか?」と訊いたら、町内の商店組合の会長が市と掛け合って助成金を出してもらい、組合員に無料で配ったのだとか。なるほど。

こんなところにもGo To Eatか……。これを持って来る人、よく見つけるなあ、この場所を。
栃木に住むというのは、こんな感じの暮らしをするってことなんだな、と、ここでもじんわり感じるのだった。