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のぼみ~日記 2021

2021/02/19

スピーカー組み立てキットが届いた

ヤフオクで購入した8cmスピーカー用のエンクロージャ(箱)組み立てキット。ダイソーで売っている100円の工作用パーティクルボードを裁断したものだが、バッフルの穴の直径は指定するとその寸法で空けてくれる。
注文から1週間ちょっとかかったが、無事に届いた。
さっそく、すでに購入してあった中国製の無印スピーカーユニットを組み込んでみる。
まあ、今使っているTivoliオーディオのユニットを組み込んだ半自作スピーカーに取って代わることはないだろうが、趣味だと割り切って楽しみましょうか……。

↑これが今使っているTivoliオーディオのユニットを組み込んだ半自作スピーカー。優秀。



↑↓これが先日、衝動買いしてしまった中国製の無印ユニット。1,255円(税込 1,380 円)/個。送料650円。



今使っているTivoliのユニットよりほんのちょっと小さい。バッフル穴口径は75mm。Tivoliは76.5mmだった。



↑届いたスピーカーボックス組み立てキット。ダイソーで売っている9mm厚の工作用パーティクルボードを裁断しただけのもの。



↑とりあえずバッフル穴の寸法確認。ユニットがピッタリはまる。問題なし。



↑まずは塗装することにした。下駄箱の中に使いかけの黒のスプレー缶があったので、それを吹き付けて黒く塗装。

↑バスレフダクトは塩ビ管。この塩ビ管は一緒に送られてきた。ダクトの穴の寸法もバッチリ。



↑風が強くて、塗装はムラが出て……こういうところをていねいにやらないからダメなんだよねえ>俺。仕上げがいつも甘いあたし。



↑塗装が乾く間、スピーカーユニットをつなぐケーブル端子を加工する。物置から余った車用の端子セットが出てきたので使う。



↑バナナプラグ用端子も余っていたので使う。これは川内村時代に買ったので、10年以上前のだな。



↑半田づけは何十年やってもへたくそなまま。

↑↓いよいよ組み立て開始。



↑ざっと組み立ててみた。作業が雑だなあ。今までのTivoliと並べるとごみ箱みたいで見栄えはよろしくないねえ。ていねいに仕上げればそれなりに美しくなるんだろうけど。



↑板厚が9mmしかないし、本物の木ではないので、木ねじを入れるのが難しい。要領を摑むのに時間がかかり、あちこち見苦しくなった。ていねいに裁断してくれている出品者に申し訳ない出来だ。

こんな感じでできあがった。

作る前から、これが今使っているスピーカーに取って代わることはありえないだろうな、遊びにしかならないな、と思っていたのだが、音はそれなりに美しく出る。
最初は低音の膨らみがないのが物足りなかったが、音を出しているうちにどんどんいい感じになってきた。
箱の容積が今までよりずっと小さいので低音の迫力がないのは仕方がない。でも、中高音の透明感やキレのよさは、もしかしたらTivoli以上かもしれないと思い始めた。
Vocalやギター、そして太鼓のパスっという音の切れ味が気持ちいいのだ。ときどき、ドキッとするようなリアルさが味わえる。小音量で聴いている限り、これのほうがTivoliより快感を得られるかもしれない。
スピーカーグリルを中国から取り寄せているところなので、それが届いたらTivoliともう一度聴き比べてみよう。そのとき、やっぱりTivoliがいいね、となるのか、こっちのほうがいいんじゃない? となるのか。

スピーカーユニットをヤフオクに出していた業者の売り口上をもう一度読み返してみると……、
ゴム製逆ロールエッジタイプですが、コーンとのエッジの間にクリアランスがある構造になっている珍しいアイテムです。
ただ、珍しいだけでなく、音質も高域から低域まで非常にバランス良く、フルレンジユニットの中ではかなり音の良いユニットです。
重量感もかなりございますし、この質感のユニットはこの価格では絶対手に入らないと思います。
この高コストパフォーマンスを手に入れて実感してみてください。

……という説明に嘘はなかったことになる。しかも想像以上だ。
このユニット、今ならまだ在庫があるようだ。⇒これ

この業者の出品一覧は⇒こちら

この会社の説明には、さらにこうある。
仕入先を開拓し様々辿っていくうちについに最深層である超!巨大工場まで辿り着いてしまいました。
中国製ですが製造している工場自体は日本メーカー及び海外メーカー向け(一流オーディオブランド)のユニット製造等(一部設計も)を請け負っている工場からのスポット品ですので、各スピーカーの用途によって性能や音質に差はあるものの、設計や材質が良いものが多く案外侮れないしっかりしたユニットとなっております。

これが今の中国の実力なんだなぁ、と思う。
人件費の安さで世界中の企業が中国の工場で自社製品を作らせているうちに、技術が中国に吸収され、気がつくと中国工場なしではあらゆる工業製品を作れなくなってしまった。
こうした「超巨大工場」は民間企業の努力だけでできたものではないだろう。おそらく中国政府が相当な金をつぎ込んで育てたはずだ。そこで吸収した技術力や生産力を武器に、中国政府は世界覇権を目指す。
5G通信をめぐる「ファーウェイ問題」などもそうした構図の中で生まれているわけで、単に「中国製品すげ~」と喜んでいるばかりではいけないのだろうが、我々、一般庶民の貧乏生活の中では、もはや中国製品なしではささやかな趣味も楽しめなくなっているわけだ。

ダイソーの工作用ボードと中国の超巨大工場で作られた最先端技術による無印スピーカーユニットが出している音……。現代社会の闇の深さが、音の美しさになって我が仕事部屋の空気を震わせているのだなあ。

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