今日は
福岡・海の中道海浜公園でのクロカン日本選手権。男子10kmは怪我から完全復活したらしい順天堂大の三浦龍司くんが優勝。
女子8kmは、
- 1 萩⾕ 楓 Hagitani Kaede ⼤阪 エディオン 25:54
- 2 酒井 美玖 Sakai Miku 福岡 北九州市立高校 26:20 +0:26
- 3 和⽥ 有菜 Wada Yuna ⻑野 名城⼤学 26:21 +0:27
- 4 ⽥中 希実 Tanaka Nozomi 兵庫 豊⽥⾃動織機TC 26:22 +0:28
で、2位の美玖くんが凄いな。
去年の全国高校駅伝の1区で、2位に22秒差をつけてぶっちぎり区間賞。身長150cmの身体でお姉様たちに混じって爆走。
可哀想なのは田村和希くん(住友電工)で、昨年の日本選手権10000mでは日本記録を出しながら3位。しかも五輪標準記録の27分28秒に0コンマ92秒及ばない27分28秒92。泣いていた姿が忘れられないが、今回はテレビでこの仕打ち。
三浦は確かに凄いけど、分身の術は使えない。
ところで、知らなかったのだが、クロスカントリーでは厚底シューズは禁止されているのだね。
国際陸連が認可しているシューズ一覧表というのが⇒ここにあるのだが、靴底の厚さは
- トラック800mまで:20mm以下
- トラック800m以上:25mm以下
- 三段跳び以外のフィールド:20mm以下
- 三段跳び:25mm以下
- ロードレース:40mm以下
- クロカン:25mm以下
……なのだそうだ。
だから、Nikeの ZoomX Vaporfly Next%などはマラソンではOKでもクロカンではNGなのだ。
そういえば、
ドンキホーテが発売した「ファールラン(Foul Run)」という厚底シューズは52mmもある。
陸連が認めていないので、公式レースでは履けないのだが、名前がすでに開き直っているように「だからどうした」というコンセプトなのだね。
ビギナーからミドル層に対して感動を与えること、それが使命。
求めたのは、誰もが手に取りやすく、誰もが感動できること。
それを可能にするために考えたのが規定外のアウトソール開発。
……なんだそうだ。面白いなあ。
お値段は7990円(税別)。ジョギングはしないけど、これってウォーキングシューズとして履くとどうなるんだろう。ちょっと興味がある。歩くのが楽しくなったりするのかな?
日本最長の歴史を誇るびわ湖毎日マラソンは今年が最後だそうで。
ユーチューバーのたむじょーが走るというので注目していたのだが、

レースそのものは大して盛りあがることはないだろうと、漠然と思っていた。
それがそれが……まさか2時間4分台の日本最高記録が出るなんて……ねえ。
鈴木健吾選手は身長163cm。小さい選手が大記録を作ると普通以上に嬉しい。
鈴木選手の今回の記録2時間4分56秒は、現在世界では歴代57位で、TOP50にも入れないのだが、5分を切っている選手のほとんどはエチオピアかケニア。アフリカ出身以外では初めての5分切りなのだ。
ちなみに100mで10秒を切った選手はこれまで145人が達成しているそうなので、それよりずっと難しい記録ということになりそうだ。
鈴木選手以外でも、
- 1位 鈴木健吾(富士通) 2時間4分56秒=日本新
- 2位 土方英和(Honda) 2時間6分26秒=日本歴代5位
- 3位 細谷恭平(黒崎播磨) 2時間6分35秒=日本歴代6位
- 4位 井上大仁(三菱重工) 2時間6分47秒=日本歴代8位
- 5位 小椋裕介(ヤクルト) 2時間6分51秒=日本歴代9位タイ
- 6位 大六野秀畝(旭化成) 2時間7分12秒=自己新
- 7位 S.カリウキ(戸上電機製作所) 2時間7分18秒=自己新
- 8位 菊地賢人(コニカミノルタ) 2時間7分20秒=自己新
- 9位 聞谷賢人(トヨタ紡織) 2時間7分26秒=自己新
- 10位 川内優輝(あいおいニッセイ同和損保) 2時間7分27秒=自己新
↑いやもう、記録ラッシュ。
5位の小椋までが6分台で日本歴代10位に入るという記録量産レース。
3位の細谷はマラソン2回目で、記録を20分以上縮めた。
川内は2013年にソウル国際でマークした2時間8分14秒の自己ベストを8年ぶりに更新だそうで、今回初めて厚底シューズで走ったことが大きかったらしい。本人も「こんなこというのもなんですが、厚底のおかげかも」と言っていたようだ。
でも、その厚底はNikeではなく、提携しているアシックスのものだとか。
もっと早くから履いていればよかったのに。
あと、厚底といえば、女子の前田穂南も、アシックスとの契約でNikeを履いていないが、アシックスのでもいいから、厚底にすると一気に記録が伸びそう。自分の意志ではなく「禁止」しているのだとすれば可哀想過ぎる。
先週の月曜、(2/22)に背中を痛めてしまい、まだ治らない、というか、どんどん悪化している感じで、全身が気持ち悪い。
左の背筋が肉離れかなんかを起こしていて、そこが痛むだけではなく、そこから脳や心臓にまで神経が痛めつけられている感じ。少し動いただけで息が切れたり、呼吸が苦しくなったりする。足裏マッサージで内蔵の働きがよくなったりするというけれど、それと同じで、神経は全身を結んでいるので、今回痛めた背中の部分を起点にして、あらゆる臓器がおかしくなっているのかなあ。鬱も募り、最悪の状態。
そんな中、少しでも身体を動かさなければ、と、涼風号MarkIIで出かけると、ものすごく久しぶりにランニング少年と遭遇。
学校帰りだったらしく、体操着に自転車。遠目ではよく分からなかったので、一旦はそのまま別の道を進んだが、向こうがこっちを気にしているような様子がちょっと見えたので、やっぱりランニング少年なのかな? と思い、しばらくして戻ってきたら、なんか、わざわざ待ち構えているかのように、それとなく道を走っていた。
近づくとすごく嬉しそうな笑顔でこっちを見ながら寄ってきた。
日記を検索したら、最後に会ったのは
昨年の5月だったようだ。
どうやら、10か月近く会わなかったわけだが、あたしが避けられていたというわけではないようだ。
あたし「おお、ものすげ~久しぶりだな。少しは背は伸びたか?」
ランニング少年「いえ、全然です」
と笑顔で答える。その顔はニキビがいっぱいで、前よりもちょっとふっくらした。背もほんの少しは伸びた感じだ。
「陸上はまだやってるのか?」
「はい。今は400mやってます」
「400か。いつから転向したの?」
「去年の10月からです」
「で、今はどのくらいなの? 記録」
「400は、58秒……です」
「そっか。日本記録まではあと13秒ちょっとか。400のほうが面白いんじゃないか。100より向いてるかもよ」
「はい。栃木県の強化指定選手に選ばれました」
「おお~! ちなみに400mの日本記録保持者は誰か知ってる?」
「……ジュリアンですか?」
「そんな新しい話じゃない」
「あ、為末……」
「為末はハードルだろ。もっとずっと古い選手よ」
……と言いつつ、あたしも惚けていて、高野進の名前がなかなか出てこない。
400m日本歴代TOP5
1 44秒78 高野進 東海大学TC 1991年6月16日
2 45秒03 山村貴彦 日本大学 2000年9月9日
3 45秒05 小坂田淳 大阪ガス 2000年9月9日
4 45秒13 ウォルシュ・ジュリアン 富士通 2019年10月3日
5 45秒16 金丸祐三 法政大学 2009年5月9日
ようやく上だけ思い出して……、
「高野だよ。日本人で44秒台出したのは未だに高野だけなんだよな。俺は国立競技場で高野が自分よりでかい外国人選手を次々に抜いて優勝したレースを生で見たことあるよ」
……なんて会話をした後で、いちばん気になっていたことを訊いてみた。
「ところで試験はどうだった?」
「いい感じでした」
「英語、今でもちゃんとやってるか?」
「はい。英検3級受かりました」
「そっか。
あれをちゃんとやってれば高校入試は楽勝だから」
「ほんとですか?」
「ほんと、ほんと。まあ、単語とかは自分でちゃんと覚えなきゃダメよ。でもどうせ、高校入試は教科書に出てくる単語しか出ないだろ」
「はい」
「問題は高校に入ってからよ。中学で基本をいい加減なままなんとなく過ごしたやつは、高校に行ってから、急に長文読解とかにぶつかってどうにもならなくて討ち死にするのよ。だから、中学の間に基本の理屈をしっかりやっておかないとダメなの。あれは何度でも読み返さないとな。あれはその後、本にもしたんだよ」
「あ、見ました!」
「見ました、って、実物を?」
「いえ、実物は見てませんけど」
「ほしい?」
(ここでちょっと考えてから)
「ちょっと……ほしいです」
「そんじゃあ、あげるよ。あったかな。上巻は1冊あったような気がするけど、見てくるからちょっと待ってな」
……と言って、一旦家に戻って、1冊ずつ残っていた『ゴージュン式英語塾』上下巻を持って戻った。
「まあ、きみと会わなければできなかった本だからな……」
と言って渡す。
「ありがとうございます!」
と、ニコニコしながら受け取っていた。
いい子だな。
中2かあ……変なビョーキにならず、いい子のまま大きくなってほしいね。
それも、ただの「いい子」じゃなくて、根性も目的意識もしっかり持った強い子としてこのまま育ってほしいわ。