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のぼみ~日記 2021

2021/03/1

灯台もと暗しのキツネ(承前)


では、さっそくお目当てのキツネさんにご挨拶。
一目で古いものだと分かるが、幸い大きな破損はない。


ちゃんと阿吽になっている。



吽像の顔。だいぶ摩耗しているが、三日月型の目が笑っている。




阿像は口の中を完全にはくり抜いてはいないが、口の先端は開いていて、しっかり歯が刻まれている。


なんか、ブルテリアに似ているね。






前脚は折れていたが、ギリギリ接いである。



こんな配置で向き合っている。




文政13(1830)年というのは、文政年間最後の年。

加藤……という文字が辛うじて読める。奉納者かな。


片岡さんいうところの「尾珠」狐。尾の先が宝珠。小林和平が彫る狐も尾珠狐だった。北関東から福島県南あたりにかけては尾珠狐が普通なのだろうか。





それにしてもこの顔! 笑っているキツネはやっぱりいいねえ。三囲神社のコンコン様が有名だけれど、このキツネのほうが可愛い。

吽のほうは摩耗が進んで三日月型の目がよく分からなくなってしまっているのが残念。Photoshopでちょっとなぞってやると……↓

こんな顔なんだねえ。アホっぽくて最高だな。この石工さんのセンス、素晴らしい!




惚れ惚れしながら撮っていたら、すぐそばを東武線の電車が通過していった。↓


今まで見たキツネの中で、ベスト3に入るんじゃないかな。
こんな銘品を今まで見逃していたなんて……まさに灯台もと暗しだ。
石工さんは地元の人だろうか? それとも旅石工か?
文政は天保の前だから、利平が福島にたどり着く前にこの地に寄って、依頼されて彫った……なんて妄想も広がったりして、楽しい。

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