とりあえず音を出してみる。
第一印象は、
- みんなが言っていたように、音は小さい
- 予想通り、しょーもない音色がバカみたいにいっぱい入っている(200プリセット)
- タッチセンサーが不安定で、音程が突然ズレたりする(これがいちばんショックだった)
この日はサラッと音出しした後、すぐに箱にしまい込んでしまった。
2021/05/04
一晩経って、もう一度、ちゃんとチェックしてみようと思い直す。
もしかして「タッチセンサーが不安定」というのは、誰かがレビューで書いていた「新しく加わったキー」のせいなのかもしれないと思い当たった。
調べてみると、K10という余計なキーが加わっていた。

↑これが「犯人」だった!
EWI5000にはこのキーはない↓

これに知らないうちに触れてしまって、その度に音が半音ズレたり途切れたりしていたのだった。これを無効化することができるので、さっそく実行。

ダウンロードした設定エディタソフトで無効化。これを使わずとも、EWI-SOLOはすべての設定を本体だけでできる。
K10キーを無効化したら、嘘のように安定した。5000のような不安定さはまったく感じられず、スッキリとしたレスポンスだ。
もしかすると4000Sよりも安定しているかもしれない。
次に、バイトセンサーやブレスセンサーの感度を上げてみる。ブレスセンサーは42まで上げた。これで少し音量も上がった気がする。

↑本体に液晶ディスプレイがついたので、設定が圧倒的にしやすくなった。
↓ブレスセンサーの感度を選んで上げてみる。

音色はほとんどが玩具っぽくて、使う気がしない。辛うじてSAX系とホルン系、木管系がマシなので、いくつか選んでリバーブをかけたりディレイをかけて音の厚みを出したりという調整をする。
劇的には変わらないが、なんとかいいところまでもっていって、お好みバンクにSAVE。
これでだいぶよくなった。

↑お好みバンクは4×4の16個分ある。
↓SAVEの仕方が分かりづらかったが解決。

さて、本体だけで音を出していると、4000Sや5000との比較ができないので、外部スピーカーにつないだときの音もチェック。
JBLのBluetoothスピーカーにつないで3機種の音を比べてみた。

↑これがすんばらしい仕事をしてくれるのよね。

3本を入れているケース。上はEWI用、真ん中は今回EWI-SOLO用に買った三脚などを収納する汎用ケース(80cmサイズ)、下はオーボエ用の旅行鞄に付属させるセミハードケース。

EWI-SOLOだけやたら長い

結論としては、
- EWI5000はどうしようもない失敗作。Windows Vistaみたいなものかな。
- ライブパフォーマンスではEWI4000Sがいちばん表現力豊かで太い音が出せる。
- EWI-SOLOは5000よりもしっかりした音で、安定性もよい。ライブでも使える。
……ということか。
とにかく単体でも音が出せるのは大きい。外部スピーカーを用意してそれにつないで……という一手間だけで、練習する気力が失せることが多かったからねえ。
介護施設レクリエーションのときにこれがあればずいぶん印象が違っただろう。
不安材料は内蔵のバッテリーがどのくらいもつのか。交換品は簡単に、将来にわたって手に入るのか、というあたりかな。
改善点としては、とにかく高品位な擦弦楽器音源を用意してほしいということ。microSDカードで音源を供給できたりすれば完璧なのだが……。
しかしまあ、これは今のところベストバイのEWIだ。私は57歳のときに初めてEWIを知ったわけだが、還暦超えの未経験者にも勧められる。
リアルサックスのようにでかい音で練習場所が限られるということもないし、簡単に音が出せて肺活量もいらない。小学校のときにやったリコーダーの運指で演奏できる。
最強の「軟弱楽器」だ。しかも、本気で追求すれば、すごい演奏もできる。
これからいよいよEWI時代が到来して、全世界的に爆発的な人気が出るんじゃないかな。



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