もういい加減書くのも嫌なのだが、新国立競技場があまりにもひどいというので書き留めておく。
写真入りで
⇒ここや
⇒ここに書かれている。
今さらだけど、ここまでひどいとは……。絶句。
特に木材を貼り付けただけの天井回りは唖然。
洗浄便座なしのトイレ。横方向通路がない客席。膝元に余裕がないので、隣接する人に次々立ってもらわないと移動もできない。サブトラックがなくて陸上競技に使えない。ゴール裏にゲートがあってサッカー観戦でも興醒め……。
なんでこんなことになったのかは
⇒ここ(東京五輪3兆円超えの戦犯・森喜朗のもうひとつの疑惑! 五輪の裏でゼネコン、電通と「神宮外苑再開発」利権 リテラ 2016年10月4日) に書かれている。
読んでいると具合が悪くなる。健康に悪いことこの上ない。
「世の中があまりにひどくて、毎日ニュースに接するたびにストレスがすごい。もしかしてこの国は昔からこうだったのかな」と呟いたら、助手さん曰く
「昔からだったのよ。若いときはやること多すぎてニュースとか見なかったから分からなかっただけで」
……だって。
確かにそうかもしれない。突然こんなにひどいことになるというのは不自然だもの。
前からひどかったのが、ここにきてコロナのせいなどで見えやすくなった、ってことか。
つまり、原因を作っていたのは我々世代やその前の世代。罪深いことであるなあ。
利権ドロドロの無責任政治が我々の命に直接関係する事例が
⇒ここ にも告発されている。
後半部分をまとめると、
- ●2014年8月、広島県では集中豪雨で直接の犠牲者74人、関連死3人の計77人が亡くなった。しかし豪雨災害の起きた2014年以降、国から広島県への公共事業費予算は大幅に削られた。
- ●広島県への公共事業費予算が削られた一方で、安倍総理(当時)の地盤である山口県の予算は激増した。
- ●和歌山も同様。2013年の和歌山県の国からの公共事業費は、北海道、福島に次いで全国3位。そのときの予算委員長は和歌山県出身の二階。
- ●2014年の広島県の豪雨災害から4年後の2018年、広島を中心とした西日本地域が再び大規模な豪雨災害に見舞われる。犠牲者は263人。公共事業費が削減された広島県の被害がもっとも大きく、144人の死者、行方不明者を出した。
……という内容。
調べてみたが、概ねその通りだった。
最近、五輪中止を東京の側から言い出すとIOCに巨額の違約金を支払わなければならないので言えないのだ、という話がよく出るが、それを訊かれた東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が「私には想像がつかない」などと答えているのも呆れた(
五輪中止の違約金有無「想像が付かない」武藤氏 前回同等保険には加入せず 日刊スポーツ 2021/05/13)。
- ●昨年の延期のとき、組織委には延期による興行中止保険金が約500億円おりた。しかし、延期後はコロナ禍で保険料が高騰している事情との兼ね合いで、前回同等の保険に加入することは見送った。
- ●中止になった場合のIOCへの違約金や、IOC負担分の850億円を返還するのかという件については「考えたことはないので答えられない」。
- ●海外から入国する大会関係者(チーム関係者、大会役員、メディアなど)は延期前は約18万人の予定だったが、簡素化が決まって現在9万人ほど。これに選手が五輪で1万1000人、パラで約4000人加わる。
↑違約金問題について「考えたことがないので分からない」というのはすごいな。少なくとも昨年の延期決定の時には決めていなければおかしいだろうに。
- ο五輪関係者は一般国民と違う動線で行動させ、国民に接触することがないようにする。
- ο東京五輪・パラリンピックは世界最大の平和の祭典であり、国民の皆さんに勇気と希望を与えるもの。
↑(
オリンピック関係者の行動制限違反「強制退去も」 首相会見 毎日新聞 2021/05/14)
滅茶苦茶なことを言っていると気づかないのか、思考停止しているのか。ただの原稿読み上げマシンと化している首相の姿が無残であり、世界に対して恥ずかしい。
ここまで無責任で私利私欲、ご都合主義のデタラメ政治に対して、なぜ国民は怒らないのか。それがいちばん怖ろしい……。