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のぼみ~日記 2021

2021/06/17

大田原方面へ(5)


智賀津神社(さくら市狹間田)

次に立ち寄ったのは狹間田という地区にある分かりづらい神社。Googleマップで確認したときに、もしかして野田平業の作ではないかと思ったのだが、違った。

こんな場所を入っていく。鳥居を見落とすと、進入路も分からない。



鬱蒼とした中に入っていくと、道の左手に神社があった。

狛犬は2対いた。



最初の狛犬。かなり大きい。これがもしかして平業の作ではないかと思っていたのだが、一目で、ああ、違うな、と思った。似ているが、彫りのタッチが少し違うような……。



吽像は籠彫りの玉を持っているが、残念なことに籠彫りが壊れてしまっている。しかし、籠彫りの玉も平業の得意としていたところだし……。



阿像は子獅子がいる。牡丹の花もあしらわれていて、オーソドックスだが、手を抜かず、凝っている。

阿像の顔↑と吽像の顔↓



阿像の子獅子。



阿像の尾。



石工は真船卯右エ門さんという人だった。しかし、建立年が分からない。
なぜ建立年がない? 真船さんは平業狛犬を見ていたのだろうか? だとしたら昭和の石工だと思うが……。
後で、グーグーさんのサイトで確認したら、2005年時点では籠彫りの玉も壊れていないし、建立年は昭和5(1930)年とある。どこに彫られていたんだろう……。

このへんで、助手さんは「もうダメ。先に戻る」と、蚊に刺されまくって退散してしまった。
仕方なく、2対目のほうに。

2対目も厳つい顔の狛犬。この顔も数多く見ているので、珍しさはない。


阿像の顔。




阿像には子獅子がいた。




吽像は玉を持っている。




こんな感じでいる。


技術的にはかなりうまい。



こちらは銘があった。大正8(1919)年。おそらく手前の平業似の狛犬より古い(後でグーグーさん情報を見たら手前のはやはり昭和だった)。奉納は大木重次郎さん。

石工は金田渓谷さん。


蚊に刺されて大変なので、このへんで次へ……。車に戻る直前で、パラパラと雨が降ってきた。
進行方向の空が暗くなっている。これは一雨来そうだな。今日は降らないという予報だったのに。

(追記)
これを書いている時点ですっかり記憶から消えていたが、狛犬ネットの2004年北栃木紀行を見たら、2004年2月19日にこの神社には来ているのね。そのときも野田平業ではないか、と書いてる。
でも、違ったということが今回判明。
↑2004年に訪れたときはすでに日が落ちていて(Exifを見たら17.38だったが、2月なので日が短い)、ストロボをたかざるをえなかったのね。で、籠彫りの玉はこのときは壊れていなかった。

今回、Déjà vu感さえなかったなあ。う~~ん。
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