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のぼみ~日記 2021

2021/07/16

 安房神社の狛犬


時刻は18.50。車のライトもつけて走るほど暗くなってきたが、リストにある最後の神社に向かう。
ところが、日没と競争しているこんなときに、進入路を通り過ぎてしまった。
少し離れた空き地に停めたのだが、そこから参道に入ると、その参道がやたらと長い。明るいうちなら、いい運動になる、と歩くのだが、疲労困憊で、暗くなった今、この距離を歩くのはしんどいわぁ。

で、ようやく着いた境内で、出迎えてくれたのはこんな狛犬。

暗いので、写真が全部青みがかってしまい、IrfanViewでサクッと補整、というのでは間に合わない。でも、Photoshopを使うほどの気力がないので、IrfanViewだけで……。




なんだか阿吽で顔が違いすぎるような……?





阿像は前脚が細いが……

吽像はこんなに太い。ほんとに同じ一対なのだろうか?



尾も全然違う。↑阿像の尾 ↓吽像の尾



台座には文政11(1828)年と大書されているが、上物と一致しているのかどうか、こうなると怪しい。



左右の狛犬が違う場合の可能性はいろいろ考えられる。

さて、ここの狛犬はどのケースかな?
台座との接合部分がちょっと不自然なので、阿像のほうが他から移設されたような気がする。

その江戸期の狛犬の前にもう一対、大きいのがいた。




満州事変出征凱旋記念 とある。

昭和12(1937)年。紀元2600年の3年前ということで、わざわざ「紀元2597年」と刻んでいる。日中戦争が激化し、8月には日本政府が中華民国国民政府の断固膺懲を声明して全面戦争に。日本海軍が南京に対して初の渡洋爆撃。中華民国が対日抗戦総動員令を発令。11月には大本営を設置……という年。



岡崎狛犬の系譜だが、世相を反映してか、顔はかなりいかめしい。

……というわけで、ついに19時になってしまった。暗くて写真もちゃんと撮れなくなってきたし、帰りましょ。
その前に、隣接するここもチェック。

水路の向こう側の小さなお宮。

水の神を祀っているお宮。裏にまわると……。

水神さまかな?


参道を引き返し始めた助手さんを見ながら、最後にこれもパパッと撮っておきましょう。手水舎の龍。








空には月が出ていた。

「小山ゆうえんち」は今……

まっ暗になった道をおうちに戻るのだが、最後の最後、かつてテレビCMで何度も見て(聴いて)いた「おやま遊園地」が今はどうなっているのかだけ確かめてみたかった。
2005年2月閉園だそうだ。16年前か。もっと昔のような気もするけど。
その後ショッピングモールになっているということだったが、コロナ禍でもあり、7時を回っているから、もう閉まっているかな……と思ったら、とんでもなかった。
駐車場には車がいっぱい停まっていて、次から次へと車が入って来る。
ホームセンターの前の駐車場は空いていたのでそこにとりあえず車を入れて外を観察していると、入って来る車のほとんどは若い人たちが乗っている。
奥のほうには映画館や遊技場などもあり、ああ、小山ゆうえんちは、今や、こういう形で娯楽を提供しているのか、と理解できた。
あれまあ……おやまあ……そうなのね。

豊島園も閉園したし、あとは浅草の花やしきが最後の砦かな。

ここからだと東北道に乗るよりも一般道をまっすぐ走ったほうが早いと出たので、壬生~鹿沼経由で帰路についた。

午後だけで13社+α。おつかれ~しょ~ん。

家に戻って写真をHDDに入れたら、2900枚ほどあった。
狛犬めぐりは半日だけど、写真の整理は何日もかかるのよね。

今回使ったのは、主にα6000+SONY50mm/F1.8。サブで、NEX-5R+シグマ30mm/F2.8とRX100Ⅲ。助手さんはもっぱらStylus1。
狛犬の写真はほんとに難しい。一番成功率が高いのはやはりα6000+SONY50mm/F1.8。新顔のシグマ30mm/F2.8はイマイチかなあ。



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