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のぼみ~日記 2024

2024/12/12

「滑稽文学漫画」


ケース入りのハードカバー本

ひょんなことから『滑稽文学漫画 現代漫画大観第五編』という古書を購入してしまった。
きっかけはフェイスブックで↓こんな絵を見たこと。
イギリスが見た日本は犬のポチ(番犬くらいに手懐けておける存在)だが、アメリカが見る日本はドラゴン(何をするか分からないやっかいな怪物)である、という戯画。
朝鮮半島と満州がしっかり「日本」になっている。目下、『真・日本史』シリーズの第4巻を書き始めるかどうか悩みつつ、大正~昭和初期のことを勉強中なので、おのずとこの絵に興味を持った。
そこで、作者の「代田収一」という人を検索していたら、この人が編者になっているこの本が古書店で売られていた、という次第。

数店の古書店にあったが、価格(880円だった)と状態のバランスがよさそうなのを注文。
『真・日本史』に使えそうな時事風刺漫画を期待していたのだが、そういうのはほとんどなかった。
しかし、この本自体が非常に興味深く、歴史資料としても価値がありそうなものだということが分かってきた。

日本のオフセット印刷黎明期の本だった

奥付を見ると、昭和3(1928)年に作られていて「非売品」となっている。編纂者が代田収一だが、この人が描いた絵は入っていないようだ。

まず驚くのは、表紙の次にカラーの口絵が4枚ついていること。

表紙は2色カラー印刷。このイラストがなかなかお洒落。もしかすると、これは代田収一の作なのか?



表紙の次に、裏が白のままのカラー口絵が4枚続いている



この口絵、非常にきれいで、最初は手描きで彩色しているのかと思ったほどだが、よく見ると印刷だ。
昭和3(1928)年当時にこんなきれいなオフセット印刷ができたのだろうかと、まず疑問を持った。
改めて目次を見ると、「HB着彩版」とある。
「HB着彩」とは何か? 検索したらこんな説明を見つけた。
現在のプロセス印刷の起源は、今から100年以上も昔の1920年(大正9年)頃、アメリカ北東部、ナイアガラ近くの印刷会社、ヒース社の印刷技師であった、Huebner(ヒューブナー)と、Bleistein(ブライシュタイン)の2人が開発した多色写真製版と印刷の技法とされています。
開発者であるヒューブナーとブライシュタインのイニシャルの頭文字をとり、「HBプロセス」と呼ばれたこの印刷技法は、当時の金額で30万円、現在の価値にするとおよそ27億円という価格でHuebner-Bleistein Patents co.(HB特許社)から、現在の凸版印刷株式会社他数社で組織されたシンジケートに技術供与されました。
久保井インキ株式会社のWEBサイトより)
さらに探すと、日本にオフセット印刷を導入した市田幸四郎という人の話も見つかった↓。
市田幸四郎(1885-1927) 日本のオフセット印刷の創始者。大正3(1914)年、中西虎之助とともに日本最初のオフセット印刷機(米ハリス社製)を導入した。
市田幸四郎は大正6年(1917)、市田オフセット印刷合資会社を市田オフセット印刷株式会社に改組する一方、多色カラー印刷の改革を模索している中で、アメリカではHB プロセスと呼ばれる製版法が開発され、普及し始めているという情報を入手し、その特許権の買い取り交渉を始めた。市田33 歳のころである。バッファロー市にあるヒース平板会社の技師ヒューブナー(Huebner)と、共同経営者のブライシュタイン(Bleistein)の頭文字をとってHB 製版法と名付けられた。市田はアメリカのHB特許会社(Huebner-Bleistein Patents co.)と交渉したところ、30万円(現在の価格でおよそ10億円)という金額を提示された。当時の事業規模では、とても一社で応じられる金額ではなかった。
そこで市田幸四郎は、凸版印刷(株)、東京印刷(株)、小島印刷(株)、(株)秀英舎、(株)精美堂に話を持ち込み、市田オフセット印刷(株)との6社のシンジケートを組織し、大正8年(1919)、伊東亮次・東京美術学校助教授(後の印刷学会会長)、浜田初次郎(浜田印刷機製造会社設立者)、小島初夫とともに渡米し、特許契約料30万円で契約を締結した。そして大正9年(1920)に日本HB 特許製版(株)が設立されることになった。その事務所は凸版印刷(株)の本社内に置かれた。
(略)HBプロセスの第一号機は大正9年(1920)に市田オフセット印刷(株)(海老江工場)に設置された。翌大正10年(1921)、第二号機は凸版印刷(株)(下谷工場)に設置された。しかし、この間、各社の思惑の違いから相次いで各社がシンジケートから離脱し、二代社長は凸版印刷の井上源之氶がなった。
(略)大正13年(1924)、浜田初次郎など多くの支援者によって新たに東京に市田オフセット印刷株式会社が発足した。事業は順調に推移したが、それから3年後、昭和2年(1927)3月2日、市田は竹橋付近で交通事故にあい、2日後に亡くなった。享年42歳であった。
戦略経営研究所 「大阪の明治・大正・昭和初期のカラー印刷」より)

HBが二人の印刷技師の名前だったとは。
HBプロセスの第一号機は大正9年に日本に導入されたというのだから、昭和3(1928)年時点でこれができた印刷所はごくわずかだったはずだ。奥付には「印刷所 酒井印刷所」(東京市芝区西久保巴町三一番地)の隣りに、「オフセット印刷所 塚本商会」(東京市京橋区出雲町一番地)とあるから、この「塚本商会」が、その数少ない多色刷りカラー印刷ができる印刷所を使える業者の一つだったんだろう。

巻末の白化粧紙の束付近に小さくハンコが押してあって、なんだろうと思ってよく見ると……

製本担当者が押した検印のようだ。落丁・乱丁があった場合、私の責任です、ということだろうか

この本、日本の出版業の歴史を知る上でも貴重な資料なのかもしれない。

意味の分からない作品も数多し

この本の内容は、江戸期や昭和初期の川柳、小咄などに挿絵(漫画)をつけて編纂したという、大変ユニークなものだが、当時極めて高価だったはずのカラーオフセット印刷を使ったケース入りハードカバー本という豪華な仕上げで「非売品」。商業的な目的ではなく、資料として残したいという強い意志を感じさせる。
「現代漫画大観第五巻」となっているが、「現代漫画大観」は全10巻で構成されている。
他の業者から、1(現代世相漫画)と3(漫画明治大正史)も発注した。

発行は「中央美術社」で、この会社のことを調べてみると、
中央美術【ちゅうおうびじゅつ】
美術雑誌。1915年日本美術学院から田口掬汀(きくてい)が創刊。1929年休刊後,1933年復刊するが,1936年終刊した。大正時代の洋画壇,新興美術の動向を最もよくとらえた雑誌。(平凡社百科事典マイペディア)

……とあり、この中央美術という雑誌の版元が、
大正4(1915)年10月~日本美術学院・中央美術社(~昭和4(1929)年6月)、中央美術刊行会(復興1号 昭和8(1933)年8月~9、中央美術會 (~40号、昭和11(1936)年12月)……となっている。
創刊者の田口掬汀を調べると、
田口掬汀【たぐちきくてい】
小説家,劇作家,美術評論家。本名鏡次郎。秋田県生れ。小学校卒業後,商家の使用人をはじめ種々の職を経たのち,投書が認められ25歳で上京,佐藤義亮が発刊した投書雑誌《新声》の編集に従事。その後入社した《万朝報》で1905年ころから家庭小説を発表,人気作家となった。代表作に《女夫波》《伯爵夫人》《外相夫人》など。脚本に《怪光》《日本の恋》など。大正期には美術批評に転じ,中央美術展覧会を創設,東京府美術館の経営にも尽力した。(株式会社平凡社百科事典マイペディア)
田口掬汀(1875-1943) アキハクコレクションより

……とある。相当多才で、多彩な人生を送った人のようだ。最後は敗戦の前の戦時中、東京で68歳で没している。

この第5編は時事ネタ的な作品は少なかったが、それでも江戸期や明治大正の空気感を感じさせるものがいくつもあった。

目次には画家の名前が連ねてある



このハンコは印刷ではなく、朱肉が裏写りしているので、蔵書印だろうか?「芽生會章」?
「芽生会」というのは存在していて、「料理業の一大組織」「昭和のはじめ、料理店の若手の経営者達が新しい料理店のあり方を模索するための場として集まった組織」だという。この会に贈呈、あるいは寄贈されたものなのだろうか?



内容は実に様々だが、女郎屋、遊郭のネタ、貧困を描いた自虐ネタのようなものも多い。
「泣くよりも哀れ捨て子の笑ひ顔」「乳貰ひの袖につっぱる鰹節」なんていう川柳は、捨て子や、乳が出なくて他人の乳を貰うことが日常的なことだったのだと思わせる。他人の乳というのは、その乳を出している女性は自分の子を流産したり間引きしたりしていることもあるわけで、隣りにある句の「捨て子」の母親かもしれない。
これらは「古川柳」とあるから、江戸時代の川柳だろう。江戸時代にはそうした厳しい貧困格差があったのだと思い知らされる。

「惣菜の放送に妻ペンを持ち」……「惣菜の放送」とは料理番組みたいなものだろう。レシピをメモしているというわけだが、この挿絵はラジオをヘッドフォンで聴いているように見える。当時にもこういうスタイルがあったのか……



「蝶六に警官席も聲を出し」……蝶六は役者の名前だろうか、それとも演目? 警官席というのは、反政府的な演目や台詞などがないか、公安が見張るためのものだろう。1925年(大正14年)に治安維持法(大正14年4月22日法律第46号)が制定されている。



「売られたは三味線に手の届く頃」……まだ成長期途中で遊郭に売られた少女。
「琴棋書画ならべたばかり知りんせん」……琴棋書画とは文人や官僚など知識人がたしなむべきとされた琴と碁と書と画の四芸のこと。
「きぬぎぬのあとは身になる一と寝入」……「きぬぎぬ」とは一夜を共にした後、別れる朝のこと。さあ、仕事は終わった、金が入った。一眠りしよう……という逞しさと切なさ。
「孝行に売られ不孝に請け出され」……親孝行で女郎屋に売られた身を、親不孝者のどら息子が金を出して身請けするという皮肉。


「駕籠にゐて拝む身請けの浅草寺」……そうしてようやく苦界から抜け出した……



古川柳と記されている川柳は江戸時代のものだろう。その後に続く「滑稽俳句」という章は、明治以降、同時代(大正末期から昭和初頭)のネタ。ABCD包囲網というのができるのはもう少し後だが、この時期、すでにAはアメリカ、Bはイギリス(ブリテン)、Cは中国という頭文字での表現はあったのだろうか。「ABの会話にCが損をする」……中国の処遇を巡って米英が密談しているという図だろうか。



このページは細木原青起という人が描いている。一部は版画で、なかなか味わい深い
細木原青起(1885-1958) 本名:細木原辰江
  • 1906(明治39)年 京城日報社の絵画記者になるが、
  • 1908(明治41)年 岡山市門田屋敷の細木原家の養子となり、
  • 1907(明治42)年 日本に戻り「ホトトギス」「東京パック」「東京日日新聞」「中外商業新聞」「大阪朝日新聞」などにコマ絵や挿絵を描く
  • 1915(大正4)年 北沢楽天、平福百穂、岡本一平、池部鈞らと東京漫画会を発足し、後に日本漫画会への再設立のときにも参加した

細木原と代田の作品をネット上でいくつか見つけることができたが、どちらも大変な才能(センス)と技術を持っていると確信できた。竹久夢二や東郷青児といった商業的に大成功した絵師より、才能は上だったのではないかとも感じる。

↑『開国六十年史図絵 30 「樺太庁を置く」』明治40(1907)年 代田収一・画、昭和2(1927)年、中央美術協会・刊



↑『肉筆漫画 色彩手書き 開国六十年史図絵  6 「品川横浜間 汽車開通」』 代田収一・画、中央美術協会・刊




↑細木原青起『晴れ後曇り』現代ユウモア全集14 より、書中の挿絵



↑細木原青起『晴れ後曇り』の表紙


太平洋戦争が始まる前の日本。政界や軍部の記録はあるが、それを支持した庶民の生活や、社会の空気感は伝わってこない。それを少しでも感じ取れるかもしれないと思って取り寄せた本だったが、むしろオマケ的な発見のほうが多かったかもしれない。
あの時代、政治家や軍上層部はとんでもない精神構造で馬鹿まっしぐらだったが、文化や商工業を担う人たちの一部は、きちんと自分の考えを持って動いていたんだな、と感じ取れた。
第一編、第三編も発注したので、届くのが楽しみだ。

『真・日本史』第1巻・第2巻・第3巻発売!


『真・日本史(3) -馬鹿が作った明治』

明治「維新」がいかに愚劣なクーデターであったかを告発する本は多数出ている。本シリーズの第2巻でも、戊辰クーデターは「維新」などと美化されるものではなかったことを順を追って解説したが、そのクーデター後に始まった明治という時代を作った明治新政府は、やはりダメダメだった。副題では思いきって「馬鹿が作った」と言いきっているが、では一体どのへんが馬鹿だったのか。
例によって、講師と生徒一人の対話形式で、講談を聞いているようにスラスラ読める。

 -----内容の一部-----

οゴシップ記事から見えてくる明治政府の主役たちの素顔(女狂いの伊藤博文、渋沢栄一/黒田清隆の「妻殺し」/彼らの裏に見え隠れするロスチャイルドの影)
οないないづくしで発進した明治政府/兵制と御親兵を巡る対立/廃藩置県というクーデター/福知山線事故は明治政府の責任?
ο征韓論という病理/台湾出兵というガス抜き策/欧米にしてやられた以上のことを朝鮮にした日本
ο廃仏毀釈という悪夢/破壊されたのは「もの」だけではなく人々の心
ο司法卿をまともな裁判もせずに斬首・晒し首/西南戦争の実相
ο渋沢栄一成功物語の裏にある藩閥政治/渋沢は日本初の銀行の「創設者」ではない/渋沢と岩崎弥太郎の違いと共通点
ο自由民権運動とは何だったのか?/板垣は藩閥政治が産み落とした鬼っ子/福島事件の実相/板垣は死せずとも自由は死んだ?
ο薩長閥 vs 大隈・板垣の権力闘争/大日本帝国憲法は「伊藤憲法」/大日本帝国憲法という呪い
ο日清戦争への助走/当時の中国と朝鮮もトンデモな政体だった
ο日清戦争と日本の戦争依存症/大院君vs日本の裏工作対決
ο日露戦争勝利という歴史の番狂わせ/ポーツマス条約という「成功」を理解できなかった日本国民
ο満州と朝鮮への進出という毒饅頭/ハーグ密使事件と伊藤の韓国保護政策/伊藤博文暗殺で韓国併合が加速
ο大逆事件と特高創設で終わる明治時代
真・日本史(3)
ISBN978-4-910117-60-7  A5判・172ページ 
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『真・日本史(1) -縄文時代~黒船来航まで- 1万年の平和を壊し続けた者たち』

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2. 江戸徳川政権時代まで
朝廷の弱体化の下で暴力団国家となっていく日本/「下請け」が力をつけて成り上がる時代/合戦の時代に横行した略奪や奴隷売買/権力が弱まっても天皇家が消滅しなかった理由/徳川政権確立までの道のり/家康の「代わり」が務まる人物はいたか/徳川政権創生期を支えた裏方たち/天海とは何者だったのか?/戦争がなくなり開花していく庶民文化/江戸時代の特異性を世界史視点で考える/インカ帝国殲滅のようなことが日本で起きていたら?/島原の乱は「宗教戦争」ではない/「キリシタン」を巡るゴタゴタ/日本が西欧列強の植民地にならなかった理由/人が大量に死ぬ最大の要因は疫病/歴代将軍の治世を再評価/一気に花開いた江戸庶民文化

3. 攘夷テロと開国までの道のり
江戸時代の世界情勢/帝国主義と資本主義/産業革命の条件/ノーベル兄弟とロスチャイルド家/黒船来航前にあったこと/アヘン戦争ショック/ペリー来航前に書かれた一冊の「日本攻略本」/ペリー来航前の日本/マンハッタン号とクーパー船長/日本に憧れたマクドナルド青年/優秀な人材を生かせず、殺してしまった幕府/ペリーは日本の開国に失敗していた/日本を開国させたのはハリス/最高の人材ヒュースケンを殺した日本のテロリストたち/日米修好通商条約は「不平等」条約ではなかった
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『真・日本史(2) -幕末史「戊申クーデター」の実相- テロリストと欧米エリートが壊した「維新」』

徳川政権が続いていれば日本の近代化(維新)はずっとうまくいき、イギリスの傀儡政府のようになることはなかった。幕末の「志士」や明治の「元勲」たちの残虐なテロ犯罪を検証していくだけでも、「明治維新」がいかに暴虐かつ無知なクーデターであったかが分かる。

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 -----内容-----
1. テロリストたちが作った幕末史
日本崩壊序曲は水戸藩から始まった/幕末史の重要人物まとめ/優秀な人材はほとんど明治前に消された/幕末のテロ事件一覧/幕末日本に関わった外国人たち

2. 戊申クーデターまでの経緯
生麦事件と薩英戦争が大きな転換点だった/倒幕のキーマンは久光とパークス/西郷らにも影響を与えたサトウの「英国策論」/公武合体派の奮闘と挫折/長州藩唯一の良心・長井雅楽の無念/久光が動く/松平春嶽、横井小楠の悲運/「まともな維新」を不可能にさせた人たち/孝明天皇という最大の障壁/禁門の変という愚挙/中途半端すぎた長州征討/小栗忠順、栗本鋤雲、赤松小三郎らの無念/孝明天皇は暗殺されたのか?/坂本龍馬の実像/「大政奉還」「王政復古」の真実/江戸で大規模テロを起こした西郷隆盛の大罪

3. 戊辰戦争は日本史の恥
「国造りという仕事」を放棄して逃げた徳川慶喜/江戸「無血」開城の裏側/上野戦争の無残/シュネル兄弟と東北諸藩/「ジャパン・パンチ」から読み取る諸外国の動向/庶民が見た幕末を伝える「風刺錦絵」/奥羽列藩同盟結成までの経緯/恩賞原資としての東北侵攻/白石会議による東北諸藩の自衛団結/世良修蔵暗殺で始まった東北戊辰戦争/北越戦争の裏でも動いていたサトウ/東北戊辰戦争の悲惨と理不尽/東軍はなぜ負けたのか/「白虎隊の悲劇」をより正確に知る/二本松藩の悲劇/裏切り・離反の連鎖と庄内藩の孤軍奮闘/最後はイギリスがとどめを刺した/テロリズムと武力が作った明治政府

ISBN978-4-910117-55-3  A5判・162ページ 
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