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のぼみ~日記 2025

2025/02/16

運転免許更新時高齢者講習


↑この葉書が来たのが昨年の11月22日。免許更新は今年の4月28日だから、5か月も前に来たわけだ。
そのときの日記が⇒こちら
葉書が来てすぐにいちばん近い自動車教習所に予約の電話を入れたのだが、「最短で来年2月16日」と言われたのだった。
その日がついに来てしまった。葉書が来た日からずっと憂鬱だった。
この教習所、まず、行き方がよく分からず、何度もGoogleマップで確認した。地図で見ると、いつも買い物に行くカインズホームの裏手、ベイシアのそばから続く道があるので、そこから行けると思っていたのだが、実際にベイシアに買い物に行ったときに確認してみても、その道が見つからない。
それで、家に戻ってきて、またGoogleマップとストリートビューで確認……ということを繰り返す羽目になる。
「変だなあ。こんな道ないけどなあ」と。
反対側の道から行けば確実なのだが、今度は、航空写真やストリートビューに写っている駐車場が狭すぎるのが不安になる。数台しか停められないではないか。こんなんじゃ、すぐに満車になるだろうに、停められなかったらどうすればいいんだ……と。

そんなわけで、少し時間に余裕を持たせて家を出た。

家からは22分で着いた。幸い、駐車場も空いていた。
不思議なのは、人が全然いないこと。大学生は春休みで免許を取るにはいちばんいい時期だろうに、建物の中にもほとんど人がいないし、教習コースも車が一台も走っていない。

閑散としている。休憩時間だとしても生徒は建物内にいそうなものだが……
14時から2時間の講習ということだったが、受付は受講者全員が揃った時点ですぐに始めると言われた。
それまで、何度も確認しようとして見つけられなかった抜け道を確かめるために徒歩で散歩。

裏手は住宅地。線路を挟んで、何度も通り過ぎながら見つけられなかった抜け道が確かにあった

建物に戻って間もなく、全員が揃ったようで召集を受ける。受講者は5人だった。数十人規模で受けるのかと思っていたので、これまた拍子抜け。
受付カウンターに横一列に座らされて、書類に一斉に氏名やら住所やらを記入させられ、ここで受講料8000円を支払う。
前の日記にも書いたが、免許センターだと6450円らしいので、かなり割高だ。教習所で受ける場合の料金は教習所が自主的に決めるらしいので、すぐ近所にある別の教習所はもう少し安いのかも……?


講習開始まで待っていてくださいと言われ、狭い部屋で待つこと30分弱。

灯油ファンヒーターを炊いた狭い部屋でひたすら待つこと数十分
忘れられているんじゃないかと思った頃、ようやく講師が入ってきた。
で、手にしたビニール袋から熱いお茶と飴玉1個を受講者に配り始めた。
「他のがいいというかたや、もっとくれ、というかたは遠慮なくおっしゃってください」 だそうで……。え? これも8000円に含まれているの? まさかこの人のポケットマネーということはないだろうから、そうなんだろうなあ。

配られたお茶と飴玉
講師は飴とお茶を配りながら、あたしの隣りに座った女性(後で知ったが、同い年だった)に「前にも会ってますよね」としつこく訊く。1分くらいやりとりした挙げ句、その女性の娘さんと学校が同じだったということが分かる。
これが驚きなのだが、どう考えても受講者と同世代に見えるその男性講師は20歳も年下なのだった。だから、「会ってますよね?」と訊かれた女性も、まさか自分の娘と同世代だとは思わず、なかなか話がかみ合わなかったのだろう。
子供と同じ学校の同窓生だったと分かった途端、二人は「ノリちゃんは元気にしてる?」とか「○○ちゃんは死んじゃった」とか「∇∇さんは店を辞めちゃった。泥棒が入って」「泥棒が入ったくらいで店辞めないでしょう、普通は」とか、延々と世間話をしている。
その間、あたしを含めた他の4人は苦笑して待つしかない。

その後も、「講習」はなかなか進まない。いわゆる座学のようなものはゼロ。なんかテキストが配られて、交通法規だのマナーだのを教えられるのかと思っていたのだが、そういうのはまったくなし。
やったのは視力検査だけ。それも視野と夜間視力の検査(強い光を見続けた後に暗転した箱の中のランドルト環(0.2相当)を何秒で読み取れるかというテスト)だけで、いわゆる視力検査はなかった。
しかし、その検査のやり方や意味合いを長々と説明し、一人一人検査していくので、それだけで1時間くらいかかる。
その後、車に乗ってコースを走らされるのだが、その説明がまた長いので、実車運転講習が始まったときはすでに2時間近く経過していた。
コースでの講習は数分程度。特に難しいことはやらない。唯一変わっていたのは、縁石にわざと乗り上げて、その前にあるポールにぶつかる前に止める、というやつ。結構強くアクセルを踏まないと乗り上げないので、その後、パッとブレーキに足を移さないとぶつかってしまう。アクセルとブレーキの踏み間違い事故をしないように、ということなのだろう。

教習車は古いトヨタ コンフォート。タクシー専用車として開発された車種で、これは教習車仕様。製造終了してだいぶ経つ

……とまあ、まったりゆったりしすぎの感はあったけれど、都会の教習所や免許センターではまず味わえないだろうなあと思える体験で、面白かった。
次回の高齢者講習があるのかどうか(それまで無事に生きていられるのかどうか、あるいはこの教習所がつぶれていないかどうか)は分からないが、もし2度目があれば、またここに申し込もうかと思った。
多分、一緒に受講した4人も同じ感想を持ったんじゃないだろうか。

今回更新すると、次の更新は何年後?

高齢者講習受講義務、その内容、その後の更新年数などはとても複雑なので、最後にまとめておくと……、


……ということは、今回のあたしの例では、ぎりぎり5年有効の免許更新ができるらしい。
でも、次回からは認知機能検査も受けなければならず、更新年数も3年になってしまう。どんどん追い込まれていく、「おまえはもうクルマを運転できるような年齢ではない。人生ももうすぐ終わる」と迫られていくようで、嫌だわね。

助手さんはあたしより1学年上なのに、免許更新のタイミングが来年末なので、まだ高齢者講習は受けてない。
来年の秋頃に高齢者講習を受けて、次の更新では4年更新となるのかな。
同じくここで受けるんだろうか。それとももう一か所の教習所で? どっちが正解なのか……2年間、悩め悩め。

追伸:
そうそう。今思い出したけれど、今日一日、自動車教習所にいた人たち(所員、受講者、若い生徒たち)全員がマスクをしていて、していないのはあたし一人だった。みんな花粉症というわけでもないだろうに。(むしろ、今、花粉症で苦しんでいるのはこのあたしだ)
それに気づいても、こちらもなんとなくもう、いちいち違和感を感じなくなっている。
その後、ベイシアとツルハで買い物して帰ったけれど、もはや周囲の人たちが全員マスクをしていることに対して不感症になっている自分に気がついた。
おそらくその逆もありで、マスクをしている人たちのほうも、たった一人マスクをしていないあたしを見ても何も感じていないんじゃないだろうか。周囲の人が何色の靴下を履いているか気にしないのと同じように。

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