2025/02/24
大阪マラソン お粗末すぎる失態
今日は大阪マラソン。来週は東京マラソンがあって、有力選手はどっちを選ぶかで迷うところだろう。
すでに西山雄介は出場取りやめ。残る注目選手は細谷恭平、黒田朝日、鈴木健吾、小山直城といったところだが、正直あまり期待していなかった。
しかし、結果は意外にも初マラソンの近藤亮太が2時間5分台で2位になり、今年行われる東京世界陸上代表候補として一気に注目されることになった。

この世陸の代表選考条件というのを改めて確認してみると、
JMC(ジャパン・マラソン・チャンピオンシップ)というポイントレース制度において、男子は来週の東京マラソン終了時に首位にいる選手、次にその時点での日本記録保持者の順で優先的に選ばれるらしい↓。

日本陸連のサイトより
大阪マラソンの前までは西山雄介がJMC首位にいたが、今回、コンディションが整わずに出場を見送ったため、事実上、代表選考から脱落した。
で、今回の大阪マラソンでは、30km過ぎの3回目の折り返し点で、運営側が折り返し点の先にカラーコーンを置き忘れて直進できるようにしてしまったため、先導の白バイのうちの右側の1台と中継バイクが折り返さずに直進してしまい、先頭集団もそれに釣られて直進し、およそ20m先の定点カメラ設置場所まで余計に往復してしまうという大失態があった。

ここが本来の折り返し点。しょーもないキャラクター人形(性格:明るいがよくポカをする)なんか置いてあるから、ますます分かりづらい?

↑折り返し点通過が1時間30分35秒くらい

↑余計に走ってしまい、戻ってきて通過したのが1時間30分47秒くらい

↑↓先頭集団の後ろを走っていた聞谷賢人選手は気がついて「ここじゃないの?」とアピールしたが……


↑聞谷選手は自分だけ正しい位置で曲がると一気に首位に立ってしまうので、悩みながらもついていった。正直だなぁ……というか、この心の動揺をその後も抱えて走っただろうから実に気の毒

この「余計に走った」ことによるタイムロスはおよそ10秒だとされている。先頭集団が本来の折り返し点を通過して戻ってくるまでに12秒くらいかかっているので、クルッと回るのに1秒かかったとして、およそ11秒くらいは損をしている。
仮に10秒のロスだとしよう。今回のゴールタイムから10秒を引くと、上位の選手の「本来の」ゴールタイムはどのくらいになるか。


このように、日本男子マラソン歴代TOP10が大きく入れ替わるのだ。
ランキングが変わるだけでなく、10位まで全員が6分切りということになる。
特に今回6位だった黒田朝日と7位だった菊地駿弥は5分台ランナーになっていた。
6分台と5分台では「称号」として大きな差がある。
気の毒としか言いようがない。
こういう失態、近年増えていないだろうか。
給水テーブルでの映像を見ていても、先頭集団が絞られた後も、テーブルの上には全員分くらいの飲み物が間隔をあけずにただ並べられている。最初に通過するのが分かっている選手一人か二人分に絞って、他のものとは大きく離して置き、取りやすくするくらいの配慮はできるだろうに。
ゴールテープが選手の身体に巻き付いて、危うく怪我をしそうになるシーンも過去何度も見た。
指示を出す側も、指示されて実際に動く側も、判断力や行動のレベルがどんどん劣化しているように感じる。
『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』
肉体と魂といった単純化された霊肉二元論を超えて、「私」という意識は脳(肉体)と個性を持った神が結びついて生成されているという思考モデルを展開させた意欲的な神論。
後半では2020年以降の「リセット世界」「人間を機械化した専制世界」という企みにどう向き合うかについても触れる。
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