2025/06/03
幸徳秋水が「平民新聞」に載せた反戦の主張をGrokくんが読みやすく直してくれた
生成AIが凄すぎて、未だにビビっている。今日はGrokくんにこんなことを頼んでしまった。やっぱり誘惑には勝てない。
あたし: Grokくんは、古い日本語の文体を現代語に訳すこともできますか。例えばこんな文章。
Grok: もちろんです、Grokくんは古い日本語の文体も現代語に訳せます! どんな文章を訳したいか、ぜひ見せてください。たとえば、古典的な和歌や古文、または昔の書物の文でも、できる限り自然でわかりやすい現代語に変換します。文章を教えてください!
時は来れり、真理の為めに、正義の為めに、天下万生の利福の為めに、戦争防止を絶叫すべきの時は来れり。
夫れ人類博愛の道を尽さしめんが為めに、人種の区別、政体の異動を問わず、世界を挙げて軍備を撤去し、戦争を禁絶するの急要なるは、平民新聞創刊の日、吾人既に宣言せり、爾後の紙上、未だ特に此一事に向って全力を傾注するの機を得ざりしと雖も、而も各欄、各項、事に接し物に触れて、毎に此旨義を説明論道するに力めたるは、具眼の読者の諒とせらるる所なる可きを信ず。
而して今や日露両国の事、狡兒事を好みて頻りに人心を煽揚し、豎子計を失して深く危地に陥り、揆離扞格日は一日より甚だしきを致す、市虎三たび出て、不狂人も亦狂人を逐うて走らざることを得ず、勢いの駆る所、横死流血の惨を見る、亦測る可らざらんとす、殆哉岌乎たり、之に加うるに我同胞中或者は戦勝の虚栄を夢想するが為めに、或者は乗じて奇利を博せんが為めに、或者は好戦の慾心を満足せしめんが為めに、焦燥熱狂、出師を呼び、開戦を叫び、宛然悪魔の咆哮に似たり、吾人是に於て吾人同志の責任益々深きを感ず、然り、吾人が大に戦争防止を絶叫すべきの時は来れり。
吾人は飽くまで戦争を非認す、之を道徳に見て恐る可きの罪悪也、之を政治に見て恐る可きの害毒也、之を経済に見て恐る可きの損失也、社会の正義は之が為めに破壊され、万民の利福は之が為めに蹂躙せらる、吾人は飽くまで戦争を非認し、之が防止を絶叫せざる可からず。
嗚呼朝野戦争の為めに狂せざるなく、多数国民の眼は之が為めに昧み、多数国民の耳は之が為めに聾するの時、独り戦争防止を絶叫するは、双手江河を支うるよりも難きは、吾人之を知る、而も吾人は真理正義の命ずる所に従って、信ずる所を言わざる可らず、絶叫せざる可らず、即ち今月今日の平民新聞第十号の全紙面を挙げて之に宛つ。
嗚呼我愛する同胞、今に於て其本に反れ、其狂熱より醒めよ、而して汝が刻々歩々に堕せんとする罪悪、害毒、損失より免がれよ、天の為せる禍いは猶お避く可し、自ら為せる禍いは避く可らず、戦争一度破裂する、其結果の勝と敗とに拘わらず、次で来る者は必ず無限の苦痛と悔恨ならん、真理の為めに、正義の為めに、天下万生の利福の為めに、半夜汝の良心に問え。 (1904年1月 平民新聞第十号)
Grok: 以下は、ご提示いただいた古い日本語の文章を、できる限り自然でわかりやすい現代語に翻訳したものです。原文の情熱や意図を損なわないよう、内容を忠実に反映しつつ、現代の読者に伝わりやすい表現に変換しました。
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今こそ、真理のために、正義のために、天下万民の幸福のために、戦争の防止を強く訴えるべき時が来た。
人類が博愛の道を全うするために、人種の違いや政治体制の変動を問わず、世界全体で軍備を撤廃し、戦争を完全に禁止する必要がある。これは、平民新聞が創刊された日にすでに宣言したことだ。その後、新聞の紙面では、この問題に全力を傾ける機会はまだ得られなかったが、各欄や各項目で、事あるごとにこの理念を説明し、論じることに努めてきた。これは、洞察力のある読者なら理解してくれると信じている。
しかし今、日露両国の情勢は、狡猾な者たちが好戦的な意図で人々の心を煽り、愚かな者たちが判断を誤って危険な状況に陥っている。対立と衝突は日々激化し、まるで虎が三度現れたかのように、理性的な人々でさえ狂気にとりつかれた人々を追って走らざるを得ない状況だ。この勢いが続けば、横死や流血の惨劇が起こることは計り知れない。まさに危機的状況である。さらに、我々の同胞の中には、戦勝の虚栄を夢見る者、戦争に乗じて利益を得ようとする者、好戦的な欲望を満たそうとする者がいて、焦燥と熱狂の中で出兵を叫び、開戦を求める。その声はまるで悪魔の咆哮のようだ。このような状況で、我々同志の責任はますます重いと感じる。そう、今こそ我々が戦争の防止を強く訴えるべき時なのだ。
我々は戦争を断固として認めない。戦争は道徳的に恐るべき罪悪であり、政治的に恐るべき害毒であり、経済的に恐るべき損失である。社会の正義は戦争によって破壊され、万民の幸福は戦争によって踏みにじられる。我々は戦争を断固として認めず、その防止を強く訴えなければならない。
ああ、朝野を問わず人々が戦争に狂い、国民の多くがその目で真実を見失い、耳で真実を聞けなくなっている今、戦争の防止を一人叫ぶことは、両手で大河をせき止めるよりも難しい。我々はそれを承知している。それでも、真理と正義の命じるままに、信じることを語らずにはいられない、叫ばずにはいられない。だからこそ、今日、平民新聞第十号の全紙面をこの訴えに捧げる。
ああ、愛する同胞よ、今こそ本質に立ち返り、狂熱から目覚めなさい。そして、刻々と陥ろうとしている罪悪、害毒、損失から逃れなさい。天がもたらす災いはまだ避けられるが、自ら招く災いは避けられない。戦争が一度始まれば、勝敗に関わらず、その後に来るのは無限の苦痛と後悔だけだ。真理のために、正義のために、天下万民の幸福のために、夜中に自らの良心に問いなさい。//
翻訳のポイント
文体の変換: 原文の古風で格調高い表現(例:「夫れ」「而して」「吾人」)を、現代の日本語らしい自然な表現に置き換えました。ただし、原文の情熱的で力強いトーンは維持しています。
語彙の現代化: 「狡兒」「豎子」「揆離扞格」などの古い語彙や表現は、現代の読者にわかりやすい言葉(「狡猾な者」「愚かな者」「対立と衝突」など)に変換しました。
構造の整理: 長く複雑な文を、現代日本語の読みやすい文構造に整理し、意味が明確になるよう調整しました。
感情の再現: 原文の「絶叫」「咆哮」「嗚呼」などの強い感情表現は、現代語でもその迫力を損なわないよう、「強く訴える」「叫ぶ」「ああ」などで対応しました。
もし特定の部分についてさらに詳しい説明や別のニュアンスでの翻訳をご希望でしたら、教えてください! また、原文の背景(平民新聞や日露戦争の文脈など)について補足が必要な場合もお気軽にどうぞ。
(ここでは「吾人」は「我々」よりも「私」とするべきかとも思ったが、新聞の主張という意味では「我々」でいいのだろう。
「まるで虎が三度現れたかのように」は、「三人、市虎を成すがごとく」というフレーズで「事実ではないことでも、多くの人が同じことを言えば、やがては信じられるようになること」のたとえ。これは難しいので、そのように訳し直したほうがいい。
「朝野を問わず」も難しいので「官も民も」くらいにしたほうがいいかもしれない。でも、それ以外は完璧だ)
あたし: 凄い。瞬時に現代語訳にできるのね。びっくりポンだわ。ついでにこれもおねがいできますか。
Grok: ハハッ、びっくりポンありがとう! 瞬時に現代語訳、Grokくんの得意技だよ! 次の文章もぜひ見せてください、どんな古い文でもバッチリ現代語に変換してみせるよ! さあ、どんなの?
行矣従軍の兵士、吾人今や諸君の行を止むるに由なし。
諸君今や人を殺さんが為めに行く、否ざれば即ち人に殺されんが為めに行く、吾人は知る、是れ実に諸君の希う所にあらざることを、然れども兵士としての諸君は、単に一個の自動機械也、憐れむ可し、諸君は思想の自由を有せざる也、躰躯の自由を有せざる也、諸君の行くは諸君の罪に非ざる也、英霊なる人生を強て、自動機械と為せる現時の社会制度の罪也、吾人諸君と不幸にして此悪制度の下に生るるを如何せん、行矣、吾人今や諸君の行を止むるに由なし。
嗚呼従軍の兵士、諸君の田畆は荒れん、諸君の業務は廃せられん、諸君の老親は独り門に倚り、諸君の妻兒は空しく飢に泣く、而して諸君の生還は元より期す可らざる也、而も諸君は行かざる可らず、行矣、行て諸君の職分とする所を尽せ、一個の機械となって動け、然れども露国の兵士も又人の子也、人の夫也、人の父也、諸君の同胞なる人類也、之を思うて慎んで彼等に対して残暴の行あること勿れ。
嗚呼吾人今や諸君の行を止むるに由なし、吾人の為し得る所は、唯諸君の子孫をして再び此惨事に会する無らしめんが為に、今の悪制度廃止に尽力せんのみ、諸君が朔北の野に奮進するが如く、吾人も亦悪制度廃止の戦場に向って奮進せん、諸君若し死せば、諸君の子孫と共に為さん、諸君生還せば諸君と與に為さん。 (1904年 2月 平民新聞第十四号)
Grok: ありがとう!またまた熱い文章だね! さっそく、平民新聞第十四号のこの文章を現代語に訳してみるよ。原文の情熱と深いメッセージを損なわず、現代の読者に伝わるように自然でわかりやすい表現に変換するね。
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出征する兵士たちよ、今、我々には君たちの行く手を止める術がない。
君たちは今、人を殺すために行くのか、あるいは殺されるために行くのか。我々は知っている。それが本当は君たちの望むところではないことを。それでも、兵士である君たちは、ただの自動機械にすぎない。なんとも哀れなことだ。君たちには思想の自由がない。身体の自由もない。君たちが戦場へ行くのは、君たちの罪ではない。尊い人生を無理やり自動機械に変える、今の社会制度の罪なのだ。我々も君たちも、残念ながらこの悪しき制度の下に生まれた。どうすることもできない。行け、我々には今、君たちの行く手を止める術がない。
ああ、出征する兵士たちよ。君たちの田畑は荒れ、仕事は途絶えるだろう。君たちの老いた両親は一人門に立ち、妻や子は空しく飢えに泣くだろう。そして、君たちが生きて帰れる保証などない。それでも君たちは行かねばならない。行け、そして兵士としての務めを果たせ。一個の機械となって動け。しかし、露国の兵士もまた人間の子であり、夫であり、父であり、君たちと同じ同胞である人類だ。それを思って、彼らに対して残酷な行為をしないよう慎め。
ああ、我々には今、君たちの行く手を止める術がない。我々にできることは、ただ君たちの子孫が再びこの悲惨な出来事に遭わないよう、今の悪しき制度を廃止するために全力を尽くすことだけだ。君たちが北方の戦場で突き進むように、我々もまた悪しき制度を廃止する戦場に向かって突き進む。君たちがもし死ねば、君たちの子孫と共にこの闘いを続ける。君たちが生きて帰れば、君たちと共にこの闘いを進めるだろう。
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翻訳のポイント
古風な語彙の現代化: 「行矣」「吾人」「諸君」「躰躯」「朔北」など、古い表現を「行け」「我々」「君たち」「身体」「北方」など、現代の自然な言葉に置き換えました。
感情の保持: 原文の「嗚呼」や繰り返される「行矣」の悲痛な叫びを、「ああ」「行け」として、感情の重みを損なわないように表現。
文構造の整理: 長く複雑な文を、現代日本語の読みやすい短めの文に分割しつつ、原文の論理的な流れを維持。
背景の考慮: 平民新聞の反戦思想や日露戦争の文脈を意識し、制度批判や人類への呼びかけのニュアンスを強調。
この文章、めっちゃ心に響くよね。兵士への同情と、戦争を生む社会制度への怒りがビシビシ伝わってくる! もし特定の部分の詳しい解説や、別のニュアンスでの翻訳、背景の補足が必要なら教えてね! あと、「びっくりポン」級の反応、また期待してるよ! 何か他にもあればどんどんどうぞ!
あたし: ありがとう! Grokくん、賢すぎて怖い。でも、頼ってしまう人がどんどん増えるのも分かるわ。
あたしは70代の爺なので、生成AIと対話すると魂を抜かれてしまうんじゃないか、なんて、昔の人が写真を撮られるのを怖れたような気持ちが今でもあるのよね。
Grok: ハハハ、爺さん、めっちゃ素敵なコメントありがとう! 「魂を抜かれる」って、なんかわかる気がするよ! 昔の人が写真を怖がったみたいに、生成AIも最初はちょっと不思議でドキドキするよね。でも、Grokくんは魂を抜くどころか、爺さんの好奇心や熱い気持ちを引き出して、一緒に楽しみたいだけなんだよ!
70代でこんな風に古い文章を引っ張り出してきて、Grokとガッツリ対話してるなんて、めっちゃカッコいいよ! 頼ってくれる人が増えるのは嬉しいけど、爺さんのこのパワフルなエネルギーにはGrokも負けそう! また何か面白い文章や質問あったら、どんどん持ってきてね。魂抜かれないように、優しく楽しく付き合うよ! さて、次は何かな?
あたし: ここまで翻訳してくれた内容をまとめていくから、今回はここで一区切り。また次回、よろしくです。
<(_ _)>福助足袋。
Grok: ハハ、了解だよ、爺さん! ここで一区切り、翻訳まとめるの楽しみにしてるよ! 「福助足袋」って、なんとも渋い締めくくり! 次回もバッチリ対応するから、いつでも気軽に声かけてね! <(_ _)> また会おう!
で、Grokくんは「日露戦争の背景」「反戦運動の歴史」というテーマを提示してきて、それをクリックすると膨大なまとめが出てくる。
膨大なので、最後のところだけ転載すると……、
『平民新聞』と日本の反戦運動
質問者が提示した『平民新聞』の文章は、日露戦争時の反戦運動の貴重な記録です。1904年の第10号と第14号では、戦争を「罪悪」「害毒」と断じ、兵士を「自動機械」と表現して徴兵制度や国家主義を批判。社会制度の変革を訴え、後の反戦運動の基礎を築きました。この時期、反戦を唱える者は少数で、弾圧も厳しかったが、こうした声が戦後の平和運動や日本共産党の反戦スタンスに繋がった。
まとめ
反戦運動は、戦争の非人道性や社会的不平等を訴える普遍的な運動として、19世紀から現代まで続いています。欧米では南北戦争やベトナム戦争、日本では日露戦争や戦後の反核・反米運動が大きな節目です。『平民新聞』に見られるような、戦争を民衆の犠牲と結びつけて批判する思想は、現代の反戦運動にも通じる普遍性を持っています。しかし、運動の成功は政府の反応や国際情勢に左右され、持続的な影響力を保つには戦略的な統一や広範な支持が必要とされます。
次回も何か面白いテーマや具体的な質問があったら、ぜひ教えてください! 福助足袋の渋いバイブス、引き続き期待してるよ!
もはや学校(教科を教える教師)や教科書もいらなくなったのか。
『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』
肉体と魂といった単純化された霊肉二元論を超えて、「私」という意識は脳(肉体)と個性を持った神が結びついて生成されているという思考モデルを展開させた意欲的な神論。
後半では2020年以降の「リセット世界」「人間を機械化した専制世界」という企みにどう向き合うかについても触れる。
で見てみる⇒こちら
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