2026/02/04
Escape from Spring
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のぼがいなくなった日常にはまだ慣れないでいる。でも、少しずつ生活のリズムを取り戻そうとしている。
のぼが死ぬ前、言葉を使いすぎて疲れてしまったので、しばらくEWI4000Sと向き合おうかと思っていた。
とりあえず、それを実行に移すことにして、Escape from Spring をじっくり録音してみた。
この曲は四半世紀ほど前、鬱病になって、越後に一人籠もっていたときに書いたという記憶がある。
日記に残っていないかと探したら、その頃の日記はほとんどなかった。
1999年1月2日付けの短い日記 に、こうある。
99年になっちゃいました。
昨年は悲惨な1年でした。一生忘れることができない年になるでしょう。
大丈夫だと思っていたものが、次々に壊れていく。
今年は、壊れてしまったものはしょうがないから、別の方法を考え、少し違う生き方を探っていきます。
変わらないのは音楽への気持ちだけ。KAMUNAは死なずです。
1999年の1月にこう書いているから、鬱病に苦しんでいたどん底はその前年の1998年だったようだ。
一番ひどかった時期は、家の階段を登り切れず、途中で立ちつくしたまま30分くらい動けなかったりした。精神科にも行き、抗欝剤を飲んでいた。
1998年の11月に一人で越後に来て、しばらくいた。
そのときの短い日記も残っていた⇒これ 。
この頃にはなんとか一人で運転もできる程度には回復していたことになる。関越道のほぼすべてのPAに寄り、休憩しながら越後にたどり着いた記憶がある。
たしか、この滞在中に書いた曲だったような気がしていたが、1枚だけ残っていた古い譜面には2000年4月30日と記してあった。じゃあ、もっと後なのか?
2000年4月30日の日記を探したら、⇒あった 。
まさに譜面に残されていた日付の写真
やはり、越後に一人でいたときに書いたのは間違いなかった。
その後、KAMUNAの3枚目のアルバムに収録した。
2011年7月の上智大学ソフィアホールでのKAMUNAコンサートではアンコール曲として演奏した。
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アンコールだったので、ピアノのあっちゃんはまったくの初見。それでもしっかり曲の雰囲気を摑んだフィルインを入れてくれている。すごいな。
指が速く動くだけのピアニストはいっぱいいるけれど、こんな風に、聞いたことのない曲のコード付きメロディー譜だけを与えられて、瞬時に合わせられるピアニストは滅多にいない。
これがKAMUNA単独でのコンサートとしては最後になってしまった。
一緒に演奏してくれるうまい人がいるとこんなにも違う。
今は一人で全部やるしかないから、「新しい音」が出てこない。全部自分の頭の中にある音。……これが精神的にキツい。楽しめないからねえ。
2011年にはまだEWI4000Sと出会っていなかった。今は、ギターも声もあの頃のようにはいかない。EWIくらいは最後までつきあえるようにしたいと思い直しているところ。
電子楽器の浅さを感じさせないように、少しでも空気感を出すために、内蔵音源のみで、それをスピーカーから出した音をマイクで生録音している。息のほんのちょっとした動きにも、内蔵音源は複雑に反応する。ライン入力せずに、スピーカーから再生した音を拾うことで、少しでも空気感が出るかもしれない。
そんなふうに、玩具のような楽器でも、とことん真面目につき合うことで気持ちを引き締め、日々増えていく喪失感を紛らわそうとしている。
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