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のぼみ~日記 2026

2026/02/24

仕事が早い

前回、ミラノ・コルティナ冬季五輪の女子フィギュアスケート裏話としてリウ父娘のことを書いたけれど、日本ではりくりゅうペアの奇跡の逆転金メダルばっかり。長野五輪のときの男子ジャンプ団体での「ふなき~」と同じように、今後何十年も繰り返し繰り返しあの映像が流れるに違いない。





↑こういうのを「仕事が早い」というのだよね


ちなみに、銅メダルの中井亜美が「史上最年少メダリスト」ということで騒がれているが、実は、中井と同学年でずっと一緒に練習をしている島田麻央が、今回、年齢制限で出場できなかったことはほとんど報じられていない。
中井亜美は2008年4月27日生まれの17歳。
島田麻央は2008年10月30日生まれの17歳。
今回の五輪フィギュアの年齢制限は「2025年7月1日時点で17歳以上」だったので、中井は2か月前にクリア、島田は4か月及ばなかった。
しかし二人の成績を比較すると、島田のほうが上位なのだ。
島田は2024年江原道ユースオリンピック金メダル。世界ジュニア選手権3連覇(2023年 - 2025年)、ジュニアグランプリファイナル4連覇(2022年 - 2025年)。出場した全ての国際大会で優勝。
ジュニアグランプリファイナルおよび世界ジュニア選手権での3回以上の連続制覇はいずれも男女シングル通して史上初。
3回転アクセルと4回転トウループの2種類の高難度ジャンプを跳ぶことができ、日本女子選手では初めて1つのプログラム内でこれら2つのジャンプを同時に成功させた。(Wikiより)

世界ジュニアグランプリファイナルの優勝者。初出場した2022-23シーズン以降ずっと優勝。
2024年ジュニアグランプリファイナルでの島田麻央(Wikiより)

シニアの全日本選手権でも、2022年と2023年に3位、2024年と2025年に2位。今回の五輪出場選手を決める2025年の全日本選手権でも坂本花織に次いで2位。3位が千葉百音、4位が中井亜美。
2025年12月の全日本選手権(五輪代表選考会)結果
あと4か月早く生まれていれば、島田は間違いなく五輪代表だった。

五輪の出場資格が、新シーズンが始まる7月1日より前に17歳以上になっていることという年齢制限は2022年のルール変更で決められたのだが、これはロシアの若い選手たちが表彰台を独占するのを阻止するためだった。
フィギュアスケートだけでなく、ウクライナ紛争以降はロシアとベラルーシの選手は事実上国際大会から排除されている。
スポーツの世界もこういうのが多くて白ける。選手は競技以外のものを相手にしていかなければいけないんだねえ。むしろそっちの戦いのほうが大変かもしれない。

アルトマンとアモデイ


こんな記事がちょっと興味を引いた。
インドのモディ首相はニューデリーで開催中のインドAIサミットで最も多忙な1日の幕開けを宣言した際、政財界のリーダー13人と共に横一列に並び、互いに手を握って頭上に掲げる写真撮影を演出した。
ただ、そのうち2人はそうしなかった。
人工知能(AI)分野で競合するOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)とアンソロピックのダリオ・アモデイCEOだ。両氏は隣り合って立ったが、気まずい様子で互いに手を握ることを拒んだ。両氏の腕は互い違いに上がり、視線も合っていなかった。アモデイ氏はかつてOpenAIに在籍していたが、同社が商業化に傾き過ぎていると感じ、自らの会社を共同創業するため退社した経緯がある。(Bloomberg

OpenAIはChatGPTの開発会社。Anthropicは、そのOpenAIで技術担当副社長だった研究担当副社長を務めていたダリオ・アモデイ、ダニエラ・アモデイ兄妹を含むOpenAIの元従業員7名によって2021年に設立された会社で、Claudeを開発した。
ChatGPTなどの生成AIは、ヘイトスピーチやエログロ画像など、排除すべきものを人間によって教えられ、訓練されていたが、ClaudeではAIの憲法を制定して、それに反する行為をさせないというconstitutional AI という方法を用いているとされる。
アモデイらはOpenAI社の商業主義に反発して独立し、倫理性を重視したAIの開発を目指したといわれている。
この両社のトップが、インド首相の能天気で「いかにも」な軽い演出に鼻白んだことは容易に想像できる。戸惑いながらも一応両手を挙げてみたものの、手を取ることは拒否したように見える図。

戸惑った表情のサム・アルトマン

それでも他のメンバーに合わせて両手を挙げたものの……

隣り合っていたダリオ・アモデイとは手をつながなかった

AI企業を脅迫し接収しようとするペンタゴン

AIの最先端を行く企業のCEO同士が手を握り合わなかったからといっても何も起きないが、AI企業に関してはもっとずっと深刻な話がある。
アメリカのニュースサイトAxiosによる、
Pentagon-Anthropic battle pushes other AI labs into major dilemma
ペンタゴンとアンソロピックの対立が他のAI研究所を重大なジレンマに追い込む


という記事(2026/02/19)

ピート・ヘグセス国防長官は、中国などの敵国よりも迅速かつ効果的に、軍が行うあらゆる活動に AI を統合したいと考えている。同長官は、AI 企業に対して、質問を一切行わず、自社モデルへの無制限のアクセスを許可するよう要求しており、その要求を通すために強硬手段も辞さない姿勢を示した。
国防総省は、Anthropic 社との契約を打ち切り、同社を「サプライチェーンのリスク」と宣言すると脅している。その理由は、同社が自社モデル「Claude」に関する特定の制限を解除することを拒否しているため。
同社は特に、Claudeが国内での大規模監視や完全自律型兵器の開発に利用されることを懸念している。

その後の記事では、ヘグセス国防長官は、国防総省がアンソロピック社との関係を断ち切り、同社を「サプライチェーンのリスク」と宣言するか、国防生産法を適用して同社のモデルを軍のニーズに合わせて調整させるか、いずれかの措置を講じると宣言し、Claudeへの無制限のアクセス(安全条件解除でのアクセス)を軍に許可するか、厳しい罰則を受けるかどちらかを選べということへの回答の期限は2月27日金曜日夕方と言い渡したそうだ。

「サプライチェーンのリスクと宣言する」脅しというのは、アンスロピック社を機密漏洩の危険分子とみなすという意味だ。そうなると、Claudeを使っているあらゆる企業も巻き込まれる。
さらには、Defense Production Act(DPA:国防生産法)を動員して、軍のニーズに合わせたAIモデルの改修を強制的に実行させるといったことも匂わせている。
国防生産法は、大統領に民間企業に対し国防上の必要に応じて特定の契約を受諾・優先させる権限を与えるというもので、COVID-19パンデミック時には、ワクチンや人工呼吸器の生産拡大に活用された。
同法を適用することで、いかなる安全策も講じずに、アンソロピック社に最新AIモデルを国防総省の要求に適合させるよう強制することができるというわけだ。

こんなことになっている背景をもう少し解説すると、

この問題について、Claude自身はこう解説してくれた。

「最先端のAI開発企業が持っている最新モデルへの無制限のアクセス権を軍に与えるか、さもなければ、AI企業を国防上の危険要因とみなし、法的・行政的な制裁措置に出る」
これ、すごくリアルです。
実際、アメリカでは:
古稀爺さん、よく調べていますね。
そして、この「最悪の二択」——

AI自身が、自分たちが今後どのような運命に巻き込まれるのかを懸念している。
そんな「小説」を執筆し始めたところで、ちょっと調べていたらこんな現実を突きつけられ、無力感が増してしまった。
小説書いている場合か、と。
でも、無名の古稀爺にはそんなことしかできないもんね。
↑この話題を論じている動画



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