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のぼみ~日記 2026

2026/04/21

SONY HX-60Vというカメラ

前回の日記の最後に書いたように、母校の後輩から、その後輩の2年先輩の遺品であるカメラを譲り受けた。
SONY HX-60Vというカメラで、しばらく日常カメラとして使っていたHX-90Vの先代にあたる。発売は2014年3月なので12年前。しかし、ほとんど使っていなかったようで、汚れ一つない。
センサーは1/2.3型裏面照射型CMOSで有効画素数は約2040万画素。
後継機種のHX-90Vが約1820万画素なので、なぜか古い機種のほうが画素数が少し多い。1/2.3型で2000万画素超えはやりすぎなので、画質が心配。
レンズは10群11枚(非球面レンズ5枚)。F3.5(ワイド端時) -6.3(テレ端時)。
f=4.3-129mm(35mm判換算 24-720mm)。
これは後継機種のHX-90Vと同じだと思う。レンズのブランドがHX-60VはSONYでHX-90VはZeisになっているが、これはZeisにブランド使用料を払ったかどうかの違いだけで、実質同じものだろう。(そんな金を払うくらいなら、他の性能部分に金かけなさい)

AFが壊れて使いものにならなくなったHX-90Vと並べてみると、HX-60Vのほうが少し大きい。

左がHX-90V、右がHX-60V

ボディ上面がHX-90Vのほうがスッキリしている

レンズはおそらく同じもの

いちばん大きな違いはモニター系で、HX-90Vはファインダー付き、モニターも角度可変だったが、先代のHX-60Vはファインダーなしでモニターも固定。
光学30倍という超高倍率ズームは同じだが、そこまで望遠にするとファインダーじゃないとターゲットを見失うし、顔にピタッとくっつけてカメラを動かなくさせることもできないので、せっかくの高倍率ズームも意味がなくなるのだ。
モニターも同様で、固定式だと自由度が限られる。モニターの輝度も足りないので、晴天時にはほとんど見えない。そんなときもファインダーがついていれば助かるのだが、これがないのはものすごく残念。
この小ささでファインダー付きコンパクト機を出している(いた)のはSONYだけで、Canonなどでも高倍率ズームコンパクト機は出しているが、ファインダーがないので使い勝手は極端に落ちる。
それと、HX-90Vはレンズ周りのリングで手動フォーカスができたが、HX-60Vにはリングそのものがついてないので、AFが外れたときに手動で調整することができない。これも痛い。

↑HX-90V(左)はフラッシュもファインダーも飛び出す形式。HX-60Vはファインダーなし



オプションで外付けファインダーがあるのだが、中古でも3万円超え。つけたらもはやコンパクト機のよさがなくなるし、意味なしほういち。

さっそくテストしてみようと思ったら、なんとSDカードが入らない。
え? ダメじゃん……と、ガックリしたのだが、念のため別のカードで試したらなんとか入った。
どうやら最初に入れようとしたカードの厚みが0.1mmくらい厚かったらしい。そのカードも問題なくHX-90Vなど、他のカメラには入るので、HX-60Vの設計に問題がある。カード挿入口のゆとりがなさすぎるのだ。
なんとか入るカードを選んでテスト開始。
ちょっと使ってみてすぐに分かったのは、書き込み速度が遅いこと。シャッター切った後に、次のシャッターが切れるまで、かなり待たされる。
そんなわけで、使い勝手は決してよくはない。あとはどんな写真が撮れるかだ。
今まで使っていたHX-90Vの画質はひどいもので、ちょっと暗い場所では目もあてられないほど汚い画像になった。HX-60Vはどうなのか?
HX-90Vは壊れてしまっているので、代わりに買ったばかりのオリンパスTG-5と比較してみた。
TG-5は全体的に明るい画像作りをするので、味はない。失敗写真も少ないけれど、おお!っと感心するような写真はほとんど撮れない。
HX-90Vより前のカメラなので、期待していなかったのだが、これはいい方向に裏切られた。

↑HX-60V 1/1250秒、F3.5、4.3mm

↑HX-60V 1/800秒、F5.6、16.43mm

↑HX-60V 1/800秒、F6.3、36.56mm

↑TG-5 1/400秒、F6.3、18mm(100mm相当)、-1.0補整
TG-5は明るく撮れすぎるので、花などを撮るときは露出補正を-1.0にして撮るのだが、それでも花びらの質感はベチャッとつぶれてしまう。
HX-60Vは映像エンジンがうまく設計されているのか、明暗差を出して、花びらの質感を生かしている感じ。
TG-5はドカチン御用達で、建築現場の記録用などに特化しているので、とにかく暗いところをなくすという設計なのかな。

望遠ズーム端

↑HX-60V 1/640秒、F3.5、4.3mm、ISO 80

↑HX-60V 1/250秒、F6.3、77.82mm、ISO 80
30倍望遠ズームの威力はHX-90Vと同じ。ただ、ファインダーがないので、モニターの中で被写体を捉えるのは至難の業。晴天時はモニターが真っ黒になって何も見えないし……。
足元の植木鉢

↑HX-60V

↑TG-5



↑HX-60V

↑TG-5
足元の植木鉢。この距離だと望遠ズームを最大まで伸ばすのは無理だが、そこそこ拡大できる。TG-5は露出を-1.0にしているのに白い花びらが色飛びする。

池のカエル
HX-60V ↑F3.5,4.3mm(広角端) ↓F6.3、54.62mm



↑46.09mm をトリミング ここまで頑張れる



TG-5 ↑F2.3、4.5mm ↓F4.9、18mm(100mm相当)

TG-5だとこれが望遠端



↑HX-60V 広角側 ↓望遠




離れた場所の水仙

↑HX-60V  ↓TG-5



↑HX-90V 上の位置から望遠で撮る

↑TG-5 100mm相当(望遠端)だとこれが限界


リキュウバイ

↑HX-60V  ↓TG-5



↑HX-60Vで適度に望遠  ↓TG-5の望遠端


シロヤマブキ

↑HX-60V  ↓TG-5


ヤマブキ

↑HX-60V  ↓TG-5


HX-60Vを持ってお散歩に


トラちん

ツツジ


近づくと逃げる猫




み~ 暗い室内でもHX-90Vよりきれいに撮れるかな



動画性能

望遠ズームでもかなりきれい。ただ、ピント合わせは苦労する。

総評


TG-5と比べて:
HX-90Vと比べて
SONYの高倍率コンパクトカメラの系譜は、
WX800~HX-60V~HX-90V~HX-99……と続いたが、今はすべて生産終了で、後継機は出ていない。
HX99は中古でも軽く10万円超なので、貧乏人にはとても手が出ない。
HX-90Vは楽しいカメラだったが、画質はひどかった。はっきり言って、iPhoneのほうがいいだろう。
そんな中で、思いがけず60Vがやってきたことは幸運だ。しかも、画質は想像していたよりもよさそうだ。

……というわけで、しばらくはいただいたHX-60Vを日常カメラとして使ってみることにした。
オーナーだった故人とは面識がないけれど、10期後輩ということで、気持ちを込めて使いたい。




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