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のぼみ~日記 2026

2026/07/29

My Home Port

今年に入って半年で、AI関連の本を7冊作り、過去の曲を再編したアルバムを3作作った。
さすがに疲れてしまい、しばらくは無為な日々を過ごしていた。
この疲れは、疲労というよりも徒労感や虚無感に近い疲れだ。
しかし、何かを作っていないと、違う種類の疲れに襲われる。疲れというよりは恐怖感かな。もう新しいことは何もできず、このままダラダラと力が落ちていき、死ぬだけか……という恐怖。

残っているわずかな気力を振り絞り、今は「全曲英語の歌詞のヴォーカルアルバム」を作ろうとしている。
老化で声は出なくなった。でも、低い音域で静かに歌えば、(チェット・ベイカーみたいに)味のある歌い方ができるんじゃないか……などと夢想して。
これも思いついてから行動に移すまでに数日かかった。そんなの意味ないだろうし、うまくできるわけない、という思いが先にたってしまう。

いいメロディの歌をボソッと歌ったアルバムというと、荒木一郎のオリジナルアルバムは秀逸だった。
ビクターからトリオレコードに移った後のアルバム『D.M.』『蹉跌』『君に捧げるほろ苦いブルース』は、樋口康雄編曲ということもあり、私の愛聴盤だった。今は手元にないので、一気に処分したレコードの中に入っていたようだ。

『愛しのマックス』とか『空に星があるように』とか、いくつかの例外はあるけれど、彼の後期のアルバムは売れなかった。
荒木一郎は才能あるメロディメイカーなのだが、成功と転落を経験した後の人生における歌は、大衆ウケにはならない種類のものだったのかな。

(2026/07/30 追記)

荒木一郎のアルバムを「処分した」というのは思い違いで、ちゃんとまだ持っていた。


↑レコードを大量に処分した際にも捨てずに残してあったやつ。厳選に厳選を重ねてこれだけ残してある。ほとんどは今は廃盤。
アマチュア時代のオフコースがヤマハのライトミュージックコンテストで準優勝したときのライブ盤(モノラル)、樋口康雄のヴォーカルアルバムとアメリカ録音の前衛ジャズとクラシック。その他、柏木玲子や大野エリなんかも混じってる。


……という話はさておき、まずは、収録曲の候補をリストアップしてみた。

●すでに英語の詞がついている
●サビだけ英語
●日本語詞だが、英語にする価値がある?

6曲では物足りない。サビだけ英語の2曲を全部英語に作り直して加えても8曲。
3つ目のグループのうち、『Heart of the Wind』 は日本語詞があまりにも甘ったるくて軟弱な計算で書かれている。英語にすれば気にならなくなるかとも思ったのだが、メロディも甘ったるいし、70代の爺がわざわざ歌うようなものにはならないだろう。
『いろは歌』は「いろはにほへと……」をそのまま歌うところに意味があるので、英語にするにしても、サビだけを英語にするとかになる。あまり意味がない。
『The Ultimate Compound』はサビがカタカムナのウタヒの一部で、英訳不能なフレーズ。他の部分も含めて、恐らく英語にしても通じないだろう。うまく英語にできれば、価値のある作品にはなるんだけれどね。
『R.E.M.』は名曲なので、どんな歌詞でもいいから英語の歌詞がつけば命を吹き込める可能性が高い。
『流星の歌』も、きれいに英訳できればそれなりに意味がある。

……というわけで、第3グループからは『R.E.M.』と『流星の歌』が有力候補になるのだが、そこまで英語詞作成の気力が続くかが問題だ。

手始めに『My Home Port』の英訳に挑戦したが、ものすごく大変だった。
言葉選びと英語としての自然さをいろんなAIに相談しながら進めたのだが、どのAIもメロディと歌詞の関係性がまったく理解できず、トンチンカンなことしか言ってこない。結局は自分で煮詰めていくしかない。
何度も何度も書き直し、AIに「これで問題ない?」と確認し、歌ってみて、違和感があれば直し……の繰り返しだった。録音し始めてからも、どうしても不自然さが我慢できず、さらに書き直して録り直し……というのも何回もやった。
なんとかできあがったのがこれ↓

この曲は1970年代後半くらいに書いた。
最初の歌詞はサビの部分だけ英語だった。そのバージョンはずっと後になって、『So Far Away -たくき よしみつ SONGBOOK1』に収録してある。
アルバム『たくき よしみつSONGBOOK2 女性歌手作品集』にジャズヴォーカル曲として収録するため、翻訳家の茅野美ど里さんに頼んでサビ以外の部分も英語にしたものをジャズヴォーカリストの清水翠さんに歌ってもらった。
その英語バージョンは内容がオーソドックスなラブソングになっていて、70代の私が歌うにはこっぱずかしいので、今回、元の日本語の歌詞に近い英語の詞に変更したわけだ。
今作っているアルバムのタイトルは、当初『2026-1955(=71)』とかを考えていたのだが、あまりにも自意識過剰だし、この曲を録音してみた今の段階では、素直に『My Home Port』にしようかと思っている。ということは、これがアルバムタイトル曲になりそうだ。

はたしてアルバム『My Home Port』は完成するのだろうか。その前に力尽きそうな気配も濃厚だ。
昨日からは『Engagé』の英訳に取りかかっているのだが、まったく進まず、すでに投げ出したくなっている。
ほんの数行なのに……英語の歌詞って、ハマったときは単語自身がリズムを持っているので曲に命を吹き込めるのだが、日本語のように1文字1音節ではないから、メロディの長短、高低に合わせるのがものすごく大変なのよね。
Two Centimeters to Love Chiaki Nishimura
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いろはうた たくき よしみつ SONGBOOK3

So Far Away たくき よしみつ SONGBOOK 1
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