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のぼみ~日記 2026

2026/08/03

『Engagé』の英語Vocalバージョン

終活アルバム『My Home Port(仮)』の2曲目として、『Engagé』の英語バージョンを録音した。
これは『My Home Port』以上に英語詞の作成に苦労した。
改めて読み直すと、元の日本語詞も結構いい加減に書いている。

全部英語にするためにはAIに「英語としてこれで合ってる?」などと細かく確認しながら何十回も書き直した。

最終的にはこういう歌詞になった。

Engagé


I believed in only passions and crazy love
Now when I see those days so young

I never knew what true love could ever mean
until I learned all the sorrow so far


I thought I loved you so but I saw my own shades
I lost in a maze, making a long detour
So far from the truth that I need to know
Oh, I heard my soul call my heart

*
Engagé Engagé
You are only what you are.
Give yourself heart and soul to truly what you are.
Engagé Engagé
You are only what you are.
Give yourself heart and soul to what you are.
And forgive your own heart.
*

I tried to leave my pride and all my dreams
still linger on deep in my heart

I stayed alone in the quiet and darkness of the night
holding my breath, waiting for the new world

I thought I could let my past go, but now I know
deep inside, there is still a little glow
All lost in a lonely tour, but I stray no more!
Oh, I heard my soul call my heart

(* -- * repeat)

これをDeepLに日本語にしてもらうと、こんな感じになる。

Engagé


かつては情熱と狂おしい愛だけを信じていた
今、あの若かった日々を振り返ると

これほどの悲しみをすべて知るまでは
本当の愛が何を意味するのか、私は知らなかった


あなたを深く愛していると思っていたけれど、そこには自分の影しか見えなかった
迷路で道に迷い、遠回りをしてしまった
知るべき真実から、あまりにも遠く離れてしまった
ああ、魂が心に呼びかける声が聞こえた

*
Engagé Engagé
君はただ、ありのままの君だ。
ありのままの自分に、心と魂を捧げよ。
Engagé Engagé
君はただ、ありのままの君だ。
ありのままの自分に、心と魂を捧げよ。
そして、自分の心を許してやれ。
*

誇りや夢のすべてを捨てようとしたけれど
それらは今も心の奥底に残っている

夜の静けさと闇の中で、私は一人きりでいた
息を殺し、新しい世界を待ちわびて

過去を捨てられると思っていたけれど、今ならわかる
心の奥底には、まだ小さな光が灯っている
孤独な旅で全てを失ったけれど、もう迷わない!
ああ、私の魂が心に呼びかける声が聞こえた

……うん。意味としては元の日本語+英語(サビのみ)のバージョンより分かりやすくなっている。
あとはこれを71歳の爺が実際に歌えるかどうかという問題(大問題!)だが、欲張らなければなんとか歌いきれるか??


これが精一杯かなあ。

これで英語の歌詞の歌候補は8曲になった。


残り6曲は歌詞はすでにあるので、録音し直せばいい。アレンジも極力凝らずに、ギターだけ。加えるとしてもベースとEWIくらいに留め、歌も意識して声を張らず、頑張らないで歌う(高音部は頑張らないと出ないから難しいのだが……)。

『REM』に英語の歌詞をつけて9曲目として収録したいという気持ちもあるのだが、『My Home Port』と『Engagé』の英語詞作成があまりにも苦労したので、ちょっと気力がわいてこない。
でも『REM』は名曲なので、歌としても記録しておきたいところ。


『REM』は『Misty』になれるか?


『REM』は、名曲『Misty』には負けるかもしれないけれど、かなりいいところまで迫っている出来だと思っている。
『Misty』は1954年にピアニストのエロル・ガーナーによって作曲され、5年後に歌詞がつけられたバージョンが発表された。
歌バージョンを聴くと、元のメロディにきれいにハマっているとはとても言えない。字余りっぽいところがいっぱいある。
それでも、歌詞が付いたことで多くの歌手に歌われ、さらに広まっていったわけだから、無理しても歌詞をつけてみる意味はあるかもしれない。

エロル・ガーナーは33歳のときにMistyを作曲し、55歳で死んだ。
私が『REM』を書いたのは大学2年のとき。東京キッドブラザースのミュージカル「黄金バット」のために書いたのだが、不採用になった。
50年以上経って、そのメロディに英語の歌詞をつけて、71歳になった作者が歌ってみるというのも酔狂ではないか。
やっぱり挑戦してみようかな……。

Engagéの変遷

この曲が生まれた経緯について書いている日記があった。一部、再掲してみる。
中学2年生のとき(1969年秋)、オフコースを見て、翌日、教室で「俺とオフコースみたいなバンド組むやつ手上げて」と言ったら、野口くんがまっ先に手を上げた。それまであまり口をきいたこともなかったので、びっくりした。
初期のメンバーはあと石井くんと熊坂くん。
グループ名は「巨蕭」(きょしょう)に決まった。
巨蕭は高校3年まで活動した。最後の学園祭は、僕が髪を切らなかったことで出演できなかった。学校側から「よしみつが髪を切らない限り出演させない」とお達しがあったからだ。
中学3年から高校3年までの4年間、巨蕭は学園祭の演芸会オーディションでずっと1位の成績だった。

大学に入って組んだグループの名前は「アンガジェ」だった。
倫理学を教えていたガラルダ先生の決まり文句。授業では必ずアンガジェという言葉が出てきた。

「アンガジェ」というタイトルの歌を書いたのは卒業後だった。ソニーでデビューが決まっていたのに断ってビクターを選び、そのビクターでデビューアルバムを録音中に相方(高校の2年後輩)と相方の側についた女性マネジャーが結託。ふたりと決裂して解散……という、とんでもない若気の至りをやらかした後、ものすごく苦労して、テイチクでのデビューを決めたとき。
「アンガジェ」は僕のソロシングルデビュー曲になるはずだった。ディレクターとレコーディングの打ち合わせをし、所属事務所も決まり、アレンジは自分でやるということになってスコア譜まで書いて……そんなときにディレクターが社内で問題を起こし、東芝に逃げてしまった。
「アンガジェ」のアレンジ譜は、使われることのないままになった。
貧乏事務所からは「ディレクターが逃げてしまった以上、置いておけない」と解雇通知。

幻のデビュー曲「アンガジェ」はその10年後くらいに、かなり改作されて、ギターデュオ KAMUNAのアルバムに収録された。
これを入れるときは相方の吉原センセとちょっと揉めた。
吉原センセは、せっかくKAMUNAの世界がまとまってきたのに、なんでこういうロック調の曲を入れるんだ、と抵抗した。
僕は「地味な路線だけじゃ売れない。これをタイトル曲に選んだのは、売るためだ」と説得した。
それだけこの曲のメロディには自信があった。

吉原センセは怒ったようにエレキギターを手にとると、ものすごい勢いでディストーションでソロを弾き始めた。

しかし、ドラムはいないから打ち込み。なんとも虚しかった。
いつかこの曲を、スティーブ・ガッドのドラム、ブライアン・ブロンバーグのベースをバックにだれかやってくれないかなあ、と夢想した。
吉原センセがソロを弾くのを隣でサイドギター弾きながら見ているのでもいいなあ、と。

死ぬ前に1枚だけでも歌を歌ったアルバムを残しておこう、と、歳をとってから作った『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』にも入れた。そのときもドラムとベースは打ち込みだった。あれはあれで、打ち込みをやってくれた堺敦生(あっちゃん)の技量に感心したけれど。

今回の録音も、『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』(2010年)に入れたとき、キーボードの堺さんからもらった音源を使っている。

今までの『Engagé』を並べてみた。

Daddy's Cafeでのコンサートにて(2014/09/13)

撮影:Chris Asadian & Toko Shiiki

オリジナルのVocalバージョンをリメイク(2016)

2010年のアルバムから『Engagé』をリミックスしたシングルバージョン

EWIバージョン(2026)


もう歌は無理だな、と思い、EWIで頑張ろうと入れ直したバージョン

今回のフル英語Vocalバージョン(2026)




さて、気合いを入れ直して、『REM』に英語の歌詞をつけてみるかな……気合いだ、気合いだ、気合いだ!
Two Centimeters to Love Chiaki Nishimura
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いろはうた たくき よしみつ SONGBOOK3

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