府所町の屋台
白木造り・白木彫刻
田町上組には「府」のつく町名が3町(府所町・府中町・府所本町)あるが、それらはもともとは下府所という町だった。戦時下で東・西・北の3町に分割され、戦後、昭和29年の鹿沼市合併の際、府所町・府中町・府所本町の3町になった。
彫刻屋台を持つようになったのは昭和60年代になってから。昭和61年に自前の新屋台建造計画が発足し、昭和63年に修一建設株式会社(日吉町の宇賀神久男協力)により上野町(うわのまち)屋台と同じ型の屋台が完成した。
彫刻の追加は平成に入ってからで、鬼板(おにいた)と懸魚(げぎょ)と脇障子は富山県井波町の彫刻師集団に発注。それ以外は台湾三義市の彫刻師に依頼した。
さらに平成8年には柱隠しに昇り龍の彫刻を追加発注。平成9年に現在の形に完成した「日台合作」の彫刻屋台。
鬼板の巨大で豪壮な龍の彫刻と、屋台全体を被うバラエティに富んだ動物、花鳥の細かな彫刻のコントラストが面白いと同時に、年代は新しいが、見所が多く、目を楽しませてくれる屋台。
◆解説は鹿沼市観光協会のWEBサイト、鹿沼ぶっつけ秋祭りの公式パンフレットなどを参照・引用しています