11/01/03の2

 雲の上の虚構船(2)


『雲の上の虚構船』は日テレ系で2011年1月2日(日)0:49〜1:29に放送された。
主な出演者は、荒木宏文、大堀こういち、隈部洋平、酒井敏也、坪倉由幸(我が家)、戸次重幸、宮崎吐夢、八代英輝 (五十音順)。
僕が顔を知っていたのは、酒井、坪倉、八代の3人だけ。他の5人は全員俳優。この人選がまず面白い。
制作者はできる人だなあ、と思う。
制作協力「オフィスぼくら」となっていた。実質、ここが制作しているのだろうが、「オフィスぼくら」の現在の制作(協力)番組リストを見ると、『踊る!さんま御殿』とか『太田光の私が総理大臣になったら……秘書田中』とか、ゆるい印象の番組ばかりで、とてもこんな危ない番組を作りそうには思えないのだが、どこでどう転がっていったのか。
「ほんとに大丈夫?」
「責任分散させるために、制作スタッフは思いきり名前いっぱい入れておこうな」
……とか言いながら作ってしまい、年末年始特番のどたばたに紛れてノーマークのまま放送されてしまったのだろう。

危ないネタをもうひとつ。
「東シナ海テレビショッピング」というネタ。
通販番組で売っている商品は、海上保安庁の巡視艇ミニチュアがついた携帯警報器。

鎖がかなりごつい


鎖を抜くと、「あのビデオ」で何度も耳にした警報が鳴り響く


これなら何か起きたときも安心ですね!


すると、その音に反応して、観客の中から中国人が飛び出してきて体当たりする


今ならコピー商品がついてきてお得です


でも、警報音が鳴ると……


いやあ、これも思いっきりやりきったなあ。
しかし、こういうものを見てどっきりする、というか、すぐに始末書を思い浮かべてしまうのは、我々一般的な日本国民がいかに従順に飼い慣らされているかの証明でもあるのだね。
イギリスを筆頭としたヨーロッパのテレビ番組には、隣国(の国民性や政治体制)をこき下ろすコントや演出など、ごまんとある。BBC(日本で言えばNHK)が、イギリス王室をおちょくるギャグを平気で流している。
そのレベルからすれば、かなりおとなしい演出とさえ言えるパロディなのだが、今の日本では「ありえない」事件になってしまう。
夜中に地味に放送されていたが、すでにネット上ではかなり話題になっているようだ。
「二度と放送されないだろうな。見られて幸せだった」
「坪倉、よくこの仕事受けたな」
……などなど。
坪倉はお笑い芸人だから普通に台本を演じていればいいだろうが、一応、ワイドショーでは優等生的ポジションに座っている弁護士も参加している。どういう経緯で出演依頼したのだろう。制作スタッフの飲み友達とかだろうか。

この番組の第二回が放送され、内容がおとなしくなっていなかったら、日本のテレビ界に一条の光が見えてくるかもしれない。





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