2014/05/16

川上澄夫美術館


買い物と、助手さんの次の上京のための切符を買うために鹿沼へ。
東武線のJR乗り入れ特急(新宿に着く)は、料金が高いのと、特急券がネットで予約できないのが欠点。
JRの駅でも東武の駅でも買えるのだが、JRの駅と東武の駅では割り当ての車輌が違うようで、JRの駅で購入したほうが空いていて、しかも新鹿沼で乗り換えるときに楽な位置の車輌の切符が買えるという。
ところが、鹿沼駅に行ったら、人がいなくて窓口が閉まっていた。
そういえばこの前、Mikeを送っていったときも、「みどりの窓口は○月○日で終了しました」という掲示があったっけ。みどりの窓口というより、切符売り場が閉鎖になっているとは……。
ほとんど、半無人駅化しているんだなあ。寂しいねえ。

駅前に変なモノが停まっていた。なんでしょうね、これは?

う~ん、なんだろ。向こうに見えているのは彫刻屋台の収蔵庫。ガラス窓にして中が見られるようになっているといいのに



助手さんが長袖Tシャツがないというので、しまむらに行ったのだが、いいのがないとかでほとんど何も買わずに、仕方なくサンキへ。
しまむらもサンキもここ数年で一気につまらない店になってしまった。昔はバッタものというか、倒産したメーカーから安く買い集めたような商品に掘り出し物がいっぱいあって、そういうのを見つけるのが楽しかったのだが、今は自社ブランドでぎりぎり予算の商品を作って売るだけになってしまった。要するにユニクロと同じ商法。つまらん。
なんだか日本はどんどん貧すれば鈍するのつまらない国になっていく気がする。
……しかしまあ、倒産メーカーの流出品を安く買えてよかったのに……と嘆くのも無茶というか残酷な話か。貧すればどんするは自分だな。

その後、もう2時になっていたのでランチタイムが5時までの「とうげん」でようやく昼飯というか朝昼飯。
お目当てのレディースランチがなくなっていてショック。
テーブルの上にはこんな掲示が……。


この店もぎりぎりでやっているんだろうからなあ……。メニュー表を印刷し直す余裕もないのだろう。
ほんとに、あっちでもこっちでも貧すれば鈍する状態。その痛みを全然感じていないとしか思えない現政権。
日本国民はおとなしいなあ。

その後、新鹿沼駅で切符を買い、買い物のためにビバホームへ。
なんかさえない一日になりつつあったので、買い物の前に、今まで一度も足を踏み入れたことのなかった川上澄生美術館というのに入ってみた。ビバホームとは道を1本隔てた目の前にある。ビバホームの駐車場から歩いてすぐなので、いつでも行けると思っていたのだが、そう思うと、かえって行かなかったりするものなのね。

一階はレンタルスペースなのか、無料。二階が常設展というか、年に4回変わるという企画展(川上澄生作品を入れ替わりで展示)用スペース。
この建物、古い洋館を使っているのかと思いきや、そうではなく、まったく新しく作ったらしい。
鹿沼市が運営しているのだが、全然PRが足りない。鹿沼市民でも訪ねたことがない人、存在を知らないという人が多いんじゃないだろうか。

で、一人300円で二階の展示を見たのだが、想像以上によかった。
そもそも川上澄生って誰よ、と思っていたのだが、実に才能溢れる、センスのかたまりのような人だと分かった。
「木版画の詩人」とか言っているが、木版画よりもガラス絵、革絵、小物造形物といった作品に面白いものがある。
今は「川上澄生のめずらしものづくし ~ガラス絵、水彩画を中心に~」というタイトルで展示されているのだが、ガラス絵の小品などは、中のガラス絵もさることながら、自分で作ったという額縁がお洒落で目を引く。この人、すごいデザインセンスだ。

パンフレットは⇒こちら
感心したので、過去に出版された作品集(2000円なり)を買い求めたほど。
版画家というよりは、多彩な美術家。魯山人的な才能を感じる。
でも、日本では多彩な人って、逆に認められにくいんだよね。この道一筋、みたいな人のほうが分かりやすくてうけるのかな。

その後、隣の文化交流館で、彫刻屋台を見る。ここには2台ずつ、秋祭りのときに入れ替えで展示されている。去年は見損なったのだが、ガラス越しではなく見られるのでお勧めスポットなのだが、ここもほとんどの人は知らないだろう。

美術館。二階展示室への階段


新築したとは思えないほど凝った造り


文化交流館、現在は中田町と下横町の屋台が展示されている


ライティングしてなくてとても暗いので、よほど明るいレンズのカメラじゃないと撮れない


籠彫りの珠があったんだ、パレードのときは見落としていたなあ


下横町の彩色屋台は古いものなのだが、祭りのときは逆に地味に見える


実際にはもっとずっと暗い空間


石橋町の屋台よりもシックかな
ここにはいつも、ボランティアで市内の一般市民が解説役で詰めているのだが、この日は鹿沼市に生まれ育ったという年輩の女性がていねいに解説してくれた。
鹿沼のことをよく知っていて、地名の変遷とか、城跡を壊して造成してしまったとか、街並みがどんどん無機質になっているといったことを嘆いていた。
どんどん話が合ってしまって、屋台とは関係なく、鹿沼をどうすれば魅力ある町に「戻せる」かといった話に発展し、立ったままえらい長話をしてしまった。
「所詮はただのおばちゃん。負け犬の遠吠えです」なんて言っていたけれど、いやいやどうしてどうして、とっても面白かった。
先日の「俺たちの米」の廣田健二さんといい、今日の解説役ボランティアの女性といい、この地域には骨のある人、地元を本当に愛して、自立した美しい持続可能な町にしたいと願っている人たちがしっかりいるんだなあ、と分かって、嬉しかった。
あとはこういう人たちがうまく連携し、なんとなくパワーを伝え合って、地域全体がちょっとでも「美しさとは何か」「価値のある文化とは何か」といったことを意識するようになっていけばいいのだが。

家に戻り、かわず庵の池をチェック。
方舟にはアズマヒキガエルのオタマとシュレのオタマがいるのだが、ヒキガエルのオタマがある程度大きくなったので、一部をオオカミ池に移すことにした。
オオカミ池は池の水質や広さはいちばんいいと思うのだが、メダカやすでに大きくなってきたアカガエルのオタマ、マツモムシといった生物がいて、小さなオタマは食われてしまうから、孵化直後の弱いオタマは入れないようにしている。
一方、方舟は壁が垂直で、吸盤のないヒキガエルは、変態後、外に出られなくて溺れ死ぬ危険性がある。一応スロープを造ってあるのだが、ちょっと心配。
なるべく生き残る確率を上げたいので、考えながら分散させているというわけ。

アズマヒキガエルのオタマ


全身真っ黒で、尻尾をゆらゆらさせて泳ぐのが特徴。ヒキガエルのオタマは見分けやすい


これは板池に咲いた白い花……なんだろ。ここにはシュレのオタマが少しだけいる
長い冬が終わって、今はいろんな命が一気に花開く時期。毎日、小さな生命を見ていられるのが嬉しい。

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