2014/08/09

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における城臺美彌子さんの勇気ある行動



8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が落とされた日。
毎年、この日には必ず慰霊平和祈念式典のテレビ中継がある。
戦争を経験していない世代がほとんどになった今、ともすればメロンの初競り落札価格がうん万円とか、富士山の山開きが……といった風物詩的なニュースとして見過ごされがちだが、安部政権が圧倒的議席多数を持って「戦争ができる国」「国家が国民を黙らせ、管理する国」にしようと邁進する今、それに歯止めをかける行動を示すべき重要な日、場になっている。

広島・長崎両市の式典では、必ず市長が「平和宣言」というメッセージを読み上げる。
その予定原稿は事前にマスコミに渡るので、「集団的自衛権」に市長が言及するのかどうか、といった視点で記事を書いていた新聞もある。

↑8月2日 北海道新聞夕刊(Clickで拡大)


↑広島市長は言わない、長崎市長は言う……という姿勢の違いを伝えた記事だが、9日の長崎の式典で市長が読み上げたスピーチは、かなりマイルドに「調整」されたものだった。
自民党県議団、市議団が多数派を占める地方自治体の長としては、これが精一杯なのだろうか。

そんな中、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた城臺(じょうだい)美彌子さんは、事前に主催者側に提出した原稿を踏み越えて、目の前の貴賓席に座っている安倍総理に、直接訴えかけた。

このスピーチはNHKや民放で生中継されていた。
NHKとTBSニュースバードのものを録画して見たのだが、TBSのほうは字幕テロップが出た。
字幕が出るということは、予定原稿が事前にメディアに渡されているということを意味している。
ところが、その中で、一部分、字幕が途切れる場面があった。
上に貼り付けた箇所だ(削除されていると見られないかもしれない)。

字幕で出た部分(予定原稿)と実際に城臺さんが述べた言葉を比較してみる。
字幕実際の言葉
今、進められている集団的自衛権の行使容認は、武力で国民の平和を作ると言っていませんか。
日本の未来を担う若者や子供たちを脅かさないでください。
被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください。
今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です。
日本が、戦争ができる国になり、日本の平和を武力で守ろうというのですか。
武器製造、武器輸出は、戦争への道です。
一旦戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。
歴史が証明しているではありませんか。

日本の未来を担う若者や子供たちを脅かさないでください。
平和の保証をしてください。
被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください。


太字部分が「予定原稿」になかった部分。あるいは、元々はこうあったのだが、主催者側との事前打ち合わせなどで削られてしまった(?)部分だ。

彼女はこの後も、福島での原発爆発、放射性物質ばらまき事件に触れた。そこでも、字幕では、
「このような状況の中で、原発再稼働等を行っていいのでしょうか。使用済み核燃料の処分法もまだ未知数です。早急に廃炉を含め検討すべきです」
となっているのに対して、実際には、
「このような状況の中で、原発再稼働、原発輸出、行っていいのでしょうか。使用済み核燃料の処分法もまだ未解決です。早急に廃炉を検討してください
と、しっかり言いきっている。

最近、自分で意見が言えなくなったメディアは、「有識者」と呼ばれる人たちにコラムを書かせたり、インタビュー記事を掲載することで、ぎりぎりの主張を発信しているように見える。
今回の式典スピーチでも、自治体の長という公の立場ではここまでしか言えないので、被爆者自身に語ってもらう、という「手法」で抵抗を示した、という見方もできる。

中継したテレビメディアも、彼女が訴える間、安倍首相のさえない表情を映し出していた。
NHKも今回ばかりは頑張って(?)いて、この後、安倍総理が通り一遍のスピーチをするときは、聴衆のひとりが大あくびをする姿をしっかり「抜いて」いた。ナイスプレーだ。

城臺さんのような勇気ある、そして自立した意志を持った行動が、今後も式典での被爆者代表スピーチの「伝統」となることを祈る。

今日のオマケ

ウォシュレットと電動アシスト自転車


今読んでいるところ。少しずつ読むためにトイレに置いた。これぞ「トイレの神様(論)」
ちょろっと見えている洗浄便座は東芝のSCS-T160。アマゾンでは1万2000円程度。問題なし


洗浄便座はもともとアメリカの医療・介護用機械だったものをTOTOが一般家庭用にと開発して商品化したのが始まり。「ウォシュレット」はTOTOの商標だが、一般名詞のようになっている。
同じように電動アシスト自転車も日本の発明なのだろうか? と思って、Googleで「電動アシスト自転車 ウォシュレット 日本」で検索したら、1ページ目にこの文章がヒットした。
11年前に自分ですでに書いていたのか……う~む、わが老化現象、ますます激し。

で、これを調べようと思ったのは、洗浄便座も電動アシスト自転車も日本で発明されたものの、世界では受け入れられず、日本国内でしか売れていない。だから価格も高値安定しているのだ、という意見を読んだことにある。
僕はどちらも世界に誇るすばらしい発明、商品だと思うのだが、日本でしか売れないというのは本当なのだろうか?

最近インドに仕事で行ったという人が、このコラムを読んでフェイスブックに興味深いコメントを寄せてくれた。
(インドでは)左手は不浄の手と言われているが、これはウンチを洗い流すから。
ガイドブックによると、トイレにはそのための水桶が置いてあるとのこと。
しかして、空港やホテル、会社にもそんな桶は見つからない。その代わり、洗車機に使うようなウォーターガンが。
物凄い勢いで水が放射されるが、レバーの引き具合で調節ができる。ハンディーウォシュレット?
昔から清潔だったのね? 印度って。
それに近いものを一度だけ日本でも見たことがある。
そんなの使うくらいならウォシュレットつけたほうがすっきりしていていいのに、と思ったものだ。

ところで、今の日光に越してきたとき、かなり立派な(木造長屋や狭い規格住宅にしか住んだことがない僕らにしてみれば、ゆったりした間取りの一戸建て住宅はみんな「豪邸」に見える)建物なのに、トイレ(一階と二階の二か所)が洗浄便座でなかったのが意外だった。
そこですぐにアマゾンで購入したのだが、いちばん安かった東芝のやつ(1万円ちょっと)は脱臭機能付きでデザインもすっきり。価格が安すぎるので不安だったが、全然問題ない。
でも、助手さんが「水圧が強すぎるし、ビデ機能は全然的(^^;;が外れる というので、その東芝は僕がもっぱら使う二階のトイレに移し、一階には脱臭機能なしのパナソニック(それでも東芝より高かった)をつけた。
それが、1年しないで壊れて、修理を呼ぶ羽目に(もちろん保証期間内で無償だった。そのへんはさすがに天下のパナソニック)。
なんだあ、パナソニックの洗浄便座、東芝に負けているじゃん、と思ったのだが、最近、実は東芝はかつてはパナソニックのOEMを細々と販売していたのだけれど、その関係をやめて、韓国のサムスンのOEMを売るようになってから人気が出たと知った。
パナソニックは自社製とはいえ、中国で製造しているらしい。
いろんなところで日本企業はじり貧なのだなあ、と、ここでもため息ひとつ。

東芝 SCS-T160


ちなみにTOTOはいちばん高い価格で信頼性も高いが、うちの経験では壊れるときは壊れる。大体、10年を超えると壊れる感じ。今使っている東芝製(サムスン製品?)はまだ3年経っていないが、今までのところはまったくノートラブル。性能的にも、僕自身はとても満足している。
特に、脱臭機能のあり/なしが大きい。一階に取り付けたパナソニック製は、あと数千円出せば脱臭機能付きが買えたのだが、ケチってしまったことをすごく後悔している。
それにしても、テレビでもスマホでもサムスンに完敗している日本のメーカー。これから先、どうなるんだろう。
ちなみに高値安定を守っていたTOTOも、ここにきて一気に実売価格が崩れてきているようだ。

貯湯式か瞬間式か

洗浄便座は、温水の供給方法により、瞬間給湯式(セラミックヒーターにより使うときに水を瞬間的に温水にする)と、貯湯式(お湯を常時タンクに溜めておく)とがある。
セラミックヒーターは大きな電力が必要なので、使うとき、他に電気食いの家電製品(トースター、電子レンジ、炊飯器、ヘアドライヤーなどなど)を使っているとブレーカーが飛ぶなどということもありえるが、普段は電気を使わないのでトータルの電気代は貯湯式より安くなる。
ただ、湯量を多くするには電力も使うために、かなりぎりぎりの湯量(水量)設計になりがちで、その結果、シャワーの水圧が高い、細くてきつい感じがする、という感覚を持つ人も多い。
貯湯式はその逆で、お湯を溜めておくための保温に電気を使うため、瞬間的に大きな電力は使わないが、トータルでは電気代が高くつく。
安価な製品群は概ね貯湯式が多い。

エアコンと同じで、暖房便座の省エネも含めて、貯湯式も瞬間式も、初期の製品に比べると昨今はずいぶん省電力が進んでいる。
安くて多機能 洗浄機能重視 パナで脱臭も 信頼のTOTO 電気代節約の瞬間式 パナの瞬間式 TOTOの瞬間式
東芝
SCS-T160
パナソニック
DL-EGX10-CP
パナソニック
DL-EGX20-CP
TOTO
TCF317
東芝
SCS-S300
パナソニック
DL-RG20-CP
TOTO
TCF702
あらゆる洗浄便座の中で最安値に位置しながら、オート脱臭機能もついているというコストパフォーマンスが極めて高い製品。安かろう悪かろうということはなく、普通に使える。デザインもスッキリしている。唯一、好みが分かれそうなのは洗浄水の強さ。いちばん弱くしても、他社製品よりはかなり強めに出る。 同価格帯の東芝製品に比べると、脱臭機能が付いていない。東芝製品よりよいところをあげれば、洗浄水の強さがマイルドなこと。柔らかいのが好きな人はこちらを選ぶとよい。洗浄水が出るパイプもステンレス製で、しっかり感、清潔感がある。 パナソニックの洗浄感がいいが、やっぱり脱臭機能もほしいという人はこれ。東芝に比べると割高だが、一度買えば壊れない限りそうそう買い換えるものでもないのだから、数千円の差をケチって後悔するよりは……。 ウォシュレット文化を作り上げたパイオニアメーカーに敬意を払って。TOTOを買うなら、最安製品より少し上の、この程度のものじゃないと意味がないのではなかろうか。リモコンがついているが、私自身はリモコン操作の必要性はないと思う。洗浄機能は多彩。ブランドの安心感もある。 使うときにだけ電気を使う瞬間給湯式。使用時の電力量は大きいが、トータルの電気代は節約できる。年間で2000円~4000円くらいの差が出るという試算があるので、数年で貯湯式との価格差が逆転する。瞬間式ではこのモデルが最も安価か。脱臭機能もあるし、洗浄バルブもステンレス製になった。 パナソニックで瞬間給湯式というならこれ。脱臭機能もある。 元祖のプライド。TOTOの瞬間式。
洗浄便座についての詳しい解説は⇒こちら

一方、電動アシスト自転車は、メーカーが統廃合されて、今はYAMAHA、ブリヂストン、パナソニックの3社が事実上の国産3大メーカーだ。
このうち、YAMAHAとブリヂストンは一心同体?で、YAMAHAが動力系を、ブリヂストンが車体製造を担当して、製造は国外中心だとか。
パナソニックは一貫して自社製造(国内製造)という話だが、どこまで本当なのかは分からない。
しかし、涼風号MarkIIを見る限り、パナソニック製の自転車への信頼度は高まるばかりだ。
(指、3週間以上経ってもまだ治らないのに、地面に叩きつけられるように倒れた涼風号MarkIIは無傷)

特に、購入したプレジアという機種(車種?)は、なかなか正解だったと思う。
タイヤの空気がなかなか抜けないのもびっくり。初代涼風号ではしょっちゅう空気を入れていたものだが……。
バッテリーの装着がカチャッとワンタッチでできるのもすばらしいし、LEDライトの性能もよい(自動点灯が、薄暗がり程度でついてしまうのはどうかと思うが)。
アクティブな女性向け、というが、根性が足りないおっさん向け、でもある。

初代涼風号(中国製のMTBタイプで3万円台だったが故障続きで泣かされた)の失敗を鑑み、電動アシスト自転車は高くても国産を買いましょう! と今なら言えるのだが、やはり普通の自転車に比べると高い。
国産の電動アシスト自転車は、6万円台~十数万円。
いろいろ見ていくと、この価格差にいちばん大きく関係しているのはバッテリーの性能(容量)だ。
ママチャリタイプの安いものは3.1Ah~5Ahくらい。20km以上走るとバッテリー切れになる怖れがある。
涼風号MarkIIは8.9Ah。40kmくらいまでなら楽勝で走る。
僕が今、金持ちならこれがいいな、と思うのは、パナソニックのジェッターにパンクレスタイヤと泥よけと前籠とリアキャリアを装着したものだが、全部つけると軽く20万円以上になってしまう。

パナソニックのスポーツモデルはハリヤとジェッターがあるのだが、価格差数万円を生じている主要因はやはりバッテリーで、ハリアはプレジアと同じ8.9Ahだが、ジェッターは13.2Ahで、およそ1.5倍の容量がある。リチウムイオン電池はやはり高いのだ。
このリチウムイオン電池をど~~んと搭載しているのがハイブリッドカーだから、エコカー減税などの優遇措置をしない場合のランニングコストや環境負荷(特に、レアメタルなどの資源採掘・消費が飛躍的に増えることと、加工や再処理の際の環境や従事する作業員への負荷) はどうなのだろうと、改めて考えてしまう。

それにしても指の怪我、なかなか治らないのはまいった。これが老いというものなのね。





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