のぼみ~日記 2015

2015/05/10

自動車税の許し難い不正義

こういう話題はそのうち「特高」に引っ張られる要因となりそうだから控えておこうと思いつつも、どうにも腹が立って仕方がないので書く。
すでにほとんどの人は気がついていることだとは思うが、ここまでひどい不正義をこれ以上許しておいていいのか、という話。



上の写真は、軽自動車のスズキ ワゴンR 2001年発売モデルと最新型のトヨタ クラウンマジェスタ(2014年発売)を並べたところだ。(Gooネットより)

ワゴンRは排気量660cc、重量が800kgで、燃費は22.5km/l。(N-1グレード)
クラウンマジェスタは排気量が3500cc、重量が1830kgで、燃費は18.2km/l。
この2車、ワゴンRは新車登録13年を超えて乗り続ければ自動車税が増税(7,200円が12,900円に、およそ8割増し)になるが、排気量が5倍以上、重量が2倍以上のクラウンマジェスタは、重量税、自動車取得税はゼロ(免税)措置を受けられる上に自動車税も75%減税される。

先日、今年度分の自動車税を払ってきた。うちの車は2台とも登録13年を超えるので、自動車税が今年からさらに増税されて、2台で9万円を超えた。









↑このように、古い車は否応なしに増税されるのである。

では新型クラウンマジェスタはどうかというと、平成27年燃費基準、平成32年燃費基準を20%上回っている「優等生」なので、自動車税は75%減税されるのである。
3500cc乗用車の本来の自動車税は58000円だが、75%軽減されて14500円。つまり、2000cc以下で13年超の古い車を大切に乗っている人には増税して45400円を取るが、3500ccの高級車を買える富裕層からは75%減税で14500円の税金しか取らないという、とんでもない法律を知らないうちに作っているわけだ。
排気量3500cc、車重1.8トン超え乗用車に課せられる自動車税14500円というのは、軽自動車を長く(13年以上)大切に乗り続けている人が重加算されて払う12900円と1600円しか違わない。
なぜこんな馬鹿なことになるかというと、「エコカー」であると認定するための「燃費基準」が車重別に定められているからだ。↓


これを見ると分かるように、重量が800kgの軽自動車は燃費基準が21km/lで、その20%UPは25.2km/lという非常に厳しい数値をクリアしないと「エコ」であると認定されないが、車重が1800kgを超えるクラウンマジェスタは燃費基準が11km/lで、その20%UP値は13.4km/l。最新型クラウンマジェスタは公称燃費18.2km/lなので、軽くクリアしている、というわけだ。
どんなに燃費性能がよくても、大排気量の高級乗用車を新たに作るための資源消費、エネルギー消費と、それよりも燃費がよく、はるかに省資源、省エネで作られた軽自動車を長く乗り続けるのとではどちらが環境負荷が少ないかくらい、子供でも分かる。
しかも、クラウンは個人を乗せて移動するための車であり、公共性のあるバスやトラックではない。ワゴンRに一家4人が乗って移動している図はよく見るが、クラウンマジェスタに4人も5人も乗っているのは見たことがない。たいていは運転手付きで後部座席に一人で乗っているか、オーナーが一人で運転しているかだ。

軽自動車ユーザーは生活必需品として乗っているので、10万キロ、20万キロ、15年、20年と乗り続ける。だから軽自動車は中古車価格もあまり値崩れしない。
しかし、高級大型乗用車のオーナーは5万キロも走らないうちに平気で新車に乗り換える人が多い。セダン型の中古車は人気がないので、あまり走行していない車でも廃車になることが多い。
どちらが環境負荷が大きいかは、考えるまでもない。

燃料消費量に課税するのは間違っていないが、それならガソリン税で取ればよい。
資源浪費を防ぐという目的であれば、乗用車の重量税をしっかり取ればよい。
その上で、排ガス規制や製造過程で消費される資源の量・エネルギー、廃棄するときの環境負荷や廃棄のために使われるエネルギーの計算をしっかりやって、なるべく省資源、省エネルギーで行きましょう、と指導していくのが行政というものだろうに。

環境負荷の高いライフスタイルは減税、省エネ省資源でつましく暮らしている者には増税という不正義を国が行う裏には、トヨタのような巨大企業にどんどん儲けてもらうため、まだまだ使える車をどんどん廃棄して新車を買わせようという狙いがある。それを正直に言えばいいものを、「地球温暖化防止」だの「環境負荷」の軽減だのという嘘を平気でつく。
嘘を平気でつく国、行政のもとで暮らしていかなければならないことほどストレスフルなことはない。

オマケの話

クラウンマジェスタとワゴンRは分かりやすく例にしただけで、別にクラウンのオーナーに恨みがあるわけでもなんでもないのであしからず。好きなクルマに乗ればいいのである。ただ、税金という社会的な負担のルールにおける不正義は許せない、という話だ。

ちなみに、軽自動車が必需品の地方の文化や経済を応援する立場の石破茂 地方創生大臣は、クラウンがお嫌いらしい。
石破は 内閣府が2013年11月に購入した公用車のトヨタ「クラウン」を、たった1年3カ月で“乗り捨て”。今年2月に月39万円のレンタカー代を支払ってトヨタ「レクサスLS460」に乗り換えた後、さらに3月、今度はワンランク上の「レクサスLS600HL」を購入した
という記事が⇒こちらに紹介されている
2015年3月30日の衆院予算委で、民主党の玉木雄一郎議員が、閣僚の公用車について質問したことで明らかになった。
内閣府の運用ルールでは、大臣の公用車は「12年間使用か、10万キロ走行」をメドに買い替えるのが一般的で、わずか1年余りで乗り換えるなんて聞いたことがない。しかも、クラウンは新車で約500万円で、レクサスはその2倍の約1100万円もする。
「石破さんは農相の時、トヨタの最高級車『センチュリー』が公用車だったが、地方創生相はクラウン。そのため、『なぜセンチュリーじゃないんだ』とダダをこねたらしい。慌てた内閣府が『LS600HL』の購入を決めたが、石破さんは納車までの2カ月間がガマンできず、やむを得ず『LS460』をレンタルしたようです」(永田町事情通)

……なんだそうである。

500万円のクラウンを1年ちょっとでお払い箱にして1000万円超のレクサスに買い換えさせるのも、納車が待てないと言って月39万円でレクサスをリースさせるのも、全部税金。その税金を払っている庶民は軽自動車の税率を上げられ、長く大切に車を使うと増税される。
そういうあからさまな不正義を押し通す国で暮らしていかなければならない哀しさよ。








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