「タヌパック」を出版者登録してISBNコードを取得し、Amazonで販売開始してひと月経ったのかな。国立国会図書館へは納本第一弾として本を13タイトル、CDを10タイトル送り込んだが、本はまだ製本が出来上がっていないのがあったので、第二弾がある。
とりあえず最後になったのがこの『大日本エコロジスト翼賛会』という小説。
これは本来なら『マリアの父親』の次に「小説すばる新人賞」受賞第一作として出ていたかもしれない作品だった。だから、書いたのはものすごく前。30年まではいかないが、27年くらい前だろうか。
Kindle電子書籍としては何年か前に出ていたのだが、今回、紙の本を作るにあたり、表紙を一新した。
このくまちゃんが何を意味しているのかは、小説を読んでいただければ分かる、という仕組み。
しかし、本の編集って大変なのよね。何回校正してもちょこちょこミスが見つかる。
特に、最終原稿がテキストファイルで残っていない場合はものすごく大変。
この作品は辛うじて初期のワープロ(サンヨー「サンワード」)のファイルをテキストファイルに変換したものが残っていたのだったかな。
紙の原稿しか残っていない作品を再編集するのは気が遠くなるほど大変だ。全部入力し直す気力はないので、スキャンした画像をOCRソフトでテキスト化するのだが、その際に読み取りミスがいっぱい出る。区点(。)がピリオド(.)になったり、「口」(くち)が「ロ」(カタカナのロ)になったりするくらいはまだいい(読者も気づかなかったりする)のだが、「辛い」が「幸い」になったりする読み取りエラーはなかなか気づかない。「辛い」と「幸い」では意味が全然違ってきてしまうもんねえ。
あと、登場人物の名前が途中で変わっていたりすることもたまにある。改訂作業をしたときに名前を変えたのが直りきっていなかったりしたのだろう。
ここ何週間かはそんな作業に明け暮れていたが、この『大日本エコロジスト翼賛会』で一段落。
その後はKindleブックの一部を再編集していた。
先日、朝、PCを起動したらバチバチとものすごい音がして今にも爆発しそうになった。電源を強制OFFして再起動したらなんとかなったのだが、その後、EZランチャーが初期化されてしまい、登録したプログラムやファイルが全部消えていた。
こういうことは以前にも何度か経験している。iniファイルも中身が空っぽになってしまっているので、一から登録し直さなければならない。
面倒だなあ……と思いつつ、少しずつ再登録しながら使っていたら、数日後、また同じ現象が起きた。
どうもEZランチャーそのものに問題があるようだ。
便利だし、使い慣れているので代えたくないのだが、こうなるとしょうがない。
改めて似たようなランチャーを探したら、海外製のフリーソフトで
ロケットドックというのが見つかった。ものすごく古いソフトらしいが、シンプルな分、トラブルは少ないかもしれない。
EZランチャーに慣れているので、しばらくはしっくりこないが、諦めてこれを使い始めている。シンプルなので、ランチャーを使ったことがないという人にはお勧めかな。
2019/11/13
オリオン座の季節
月が明るい、というのでバルコニーに出たら、オリオン座が。ああ、冬だな。寒いのですぐにまた部屋に引っ込んだ。
月明かりがすごい。
2019/11/14
最後の製本が届いたので、国会図書館への納本第二弾を郵便局に出しに行った。遺言を図書館に入れるような気持ち。
夕方、お散歩の途中で。ライチェルがいつも止まって草むらをクンクンし始める場所から、ちょうど男体山がバッチリ見えることに気づいた。ライチェルは下ばかり見ていて遠景にはまったく興味なしだけどね。
2019/11/16
手が届かない……。渋柿だと思うけどね。鳥もまだ食べてないくらいだから。もう少しすると食べられるのかな。
クロワッサンのおばちゃんから「紅葉に行った?」と訊かれた。「法要?」って訊き返したら紅葉狩りのことだった。今年はどこにも行かずに終わりそうだな。せめて玄関前のショボいニシキギでも撮っておくか。アップにするとショボさが分からなくていいか……。