2016/08/09
杉作の修理

アマゾンで購入したノイズ対策三点セット?
今月20日には渋谷のUPLINKで久々にKAMUNAとしてミニライブをやる。『Threshold:Whispers of Fukushima』東京上映会の後の企画。
事前にEWIやアンプと一緒にギターも送るので、松子は使いたくない。猛暑で楽器が狂ったりすると怖いし、UPLINKはライブハウスではなく映画館だから、PAもどの程度揃っているのか分からない。松子はプリアンプ内蔵ではないので、PAにつなぐにしても外部プリアンプやエフェクターが必要で、それを持っていくのもやっかいだから、極力シンプルに行きたい。
……となると、杉作、アントニオ、Martinのいずれかになるのだが、ここはやっぱり杉作でしょ……と、杉作を久々にアンプにつないでみたらブーンというものすごいノイズが出る。お話にならないレベル。
こんなにひどくはなかったはずだが、どこでどう狂ったのか……。
修理しなくては……これはもう、シールド線を全部取り替えて、考えられる限りのアース対策をして……と、いろいろネットで検索してみる。
その結果、とにかくシールドをしっかりやってアースを取る工夫をしなきゃいけないと理解し、アマゾンで、
- よさそうなシールド線
- 銅箔テープ
- 電導塗料
の3点を注文した。
すべて届いたのだが、どうしてもやる気が起きず、放置していた。
半田づけは大嫌い。ギターの配線となると、さらに神経を使う。下手にやるとピエゾピックアップを壊したり、楽器本体に傷をつけたりして取り返しがつかなくなるしなあ。
でも、このまま大ノイズ仕様のまま杉作を持っていてもしょうがないので、重い腰を上げて、本日、修理に取りかかった。

今まで使っていたシールド性能が悪そうなケーブルを外して、新たに購入したシールド線につなぎ、つなぎ目をさらに銅箔テープで巻いた。銅箔テープの効能がどれだけあるのかは不明。おまじないみたいなものかな

ピエゾピックアップと表板の間に電導塗料を塗り、ピックアップとブリッジの間にはさらに銅箔テープを挟んだ

プリアンプ取り付け面のボディ切れ込み部分にも電導塗料を塗った

ピエゾピックアップは20年以上前のもの。南洋貿易というメーカーで、このキットはプリアンプの性能がひどくて、プリアンプ部分は全部捨ててフィッシュマンのプリアンプに交換してある。ピックアップそのものはそんなにひどくなさそうだし、ギター本体がこのピックアップにあわせてブリッジを作っているので交換できない。このシールドが根本から切れたりしたら取り返しがつかなくなるので緊張の作業
苦闘の結果、ノイズは嘘のように消えた。かすかにさえ聞こえない。
それはいいのだが、音質が前よりギラギラした感じになった。あと、前は3弦だけ音量が小さかったのだが、今度はなぜか3弦だけが音がでかい。各弦の音量バランスが悪い。音質が硬くなった分、バランスの悪さが目立つ。
しかしまあ、2日くらい慣らしているうちに、ま、いっか、という気になってきた。
改めてアントニオとマーチンを引っぱり出して、ピックアップの音を比べてみた。
アントニオにもともとついていたフィッシュマンは外して杉作に付け替えてあり、アントニオにはマイクとピエゾをミックスできるタイプのプリアンプを取り寄せてつけてある。
アントニオはバランスのいい音だが、なにせネックは完全なフラメンコギター仕様なので、完全にフラットで、太くて広い。根性を入れないと指が負けてしまう。
マーチンはコード弾きの音はすばらしいのだが、単音が立たない。ジャズ系のソロには向いていない。あと、ネックは細いのだが、弦長が長いのでフレット間が空いていて弾きづらい。
弾き比べて、どれも一長一短あることを確認し、結局、せっかく直したのだし、20日には杉作を使うことにした。
まあ、ぐだぐだ言ってないで、弘法筆を選ばすになるよう練習しろ、ってことなんだけどね。

修理完了した杉作(左)。右は4万円台で買った(アマゾンのギフト券で無料だった)Crafter。これも重宝している

杉作は1995年生まれなんだね。今は亡き茶位幸信さんの工房で誕生した。メインの制作は多分、一番弟子だった小林一三さん

出力ジャックが2つ開いているが、1つはプリアンプを通さずにダイレクトで出力させるためのもの。今回の修理で完全に外したので、意味がなくなった。ふさぐのも面倒なので穴が開いたまま

こちらはアントニオ・サンチェスのエレクトリックフラメンコ。板目がちょっと悪くて売れ残っていたのをかなり安く買った。でも、音は売り場にあったどのアントニオよりよかったのでいい買い物だったと思う

アントニオは1999年生まれ。杉作より4歳若い。アントニオはコストパフォーマンスがいいギターだ
今回使ったノイズ対策三種の神器



2016/08/11

朝、起きたら切れていた

いつ買ったのか分からない弦を探しだして張り替え。これはProAlteだな。平均的な性能の弦
……てなことを呑気に書いていたら、朝起きたらアントニオの4弦が切れていた。弦の交換はほんとに嫌。面倒なだけ。張った後、数週間は音程が落ち着かないし。
杉作もそろそろ4弦が切れるかもしれないので、ついでに交換。
アントニオは4~6弦を交換。杉作は4弦だけ交換。
1~3弦は、交換した記憶がない。10年以上は交換していないと思う。ナイロン弦は1~3弦は切れないのだよね。鉄弦のように音が悪くなっていくということもない。4~6弦は時間と共に音が悪くなるので、適度に交換したほうがいい。
よいお買い物
テレビ、洗浄便座、電動アシスト自転車などなど、「幸福になれる買い物」のヒント集。失敗しないための最低限の知識
『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』
原発が爆発する前の2010年、阿武隈山中のスタジオにこもって制作した自選ベスト曲アルバム
「メロディの価値」を信じての選曲。20代のときの幻のデビュー曲から阿武隈時代に書いた曲まで、全13曲
iPhone、iPadのかたは
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「福島問題」の本質とは何か?
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『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
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