2023/07/10
InDesignはLFのみの改行コードを文末として認識しない!
『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』はさっきKindle版も入稿したので、明日にでもKindle版でも買えるようになるはず。価格は500円に設定した。
で、今回、書籍版の編集作業(InDesign)でとっても腹立たしいことがあったので備忘録として残しておく。
今回は高齢者でも読みやすいように16#明朝フォントを本文に使ったのだが、テキストエディタで書いたものを流し込むと、行末が不揃いなのが気になる。フォントが大きいだけにやたらと目につく。
各行の整列の方法として、
- 左(頭)揃え
- 中央揃え
- 右揃え
- 均等配置(最終行左/頭揃え)
- 均等配置(最終行中央揃え)
- 両端揃え
……といった整列コマンドが使える。
行末をきれいに揃えるには、4番目の「均等配置(最終行左/頭揃え)」にすればいいのだが、このコマンドがおかしな動きをする。

行末が揃わない。これは「左揃え」コマンドが効いている状態なので、矢印の「均等配置(最終行左/頭揃え)」を実行すると……

↑こういうおかしなことになる。なぜか改行位置を行末として認識していない
何度やってもダメ。なぜこんなことに? 今までもたまに行末処理で理解不能なことが起きたが、今回のように徹底的におかしな動きをするのは初めてかもしれない。
これで数日悩んだ。ネットで検索しても分からない。
で、ようやく思い当たった。
前回の『クレムナの予言』ではセルビア語の単語なども出てきたので、テキストの文字コードはutf-8にしていた。
この日記もそうだが、だいぶ前からWEBページのhtmlはutf-8と改行コードLFで書いている。
今はどうか分からないけれど、WEBサーバーはかつては圧倒的にUNIX系が多くて、改行コードをCR+LFにしてあると二重に改行すると解釈したりするようなソフトとか環境とかがあった。CRのみだと改行が全部無視されたり。
htmlは文字コードの改行コードは基本的には無視して<BR>というタグを打ち込むわけだけど、表示は正常でも、WEB上で動作するプログラムがおかしな挙動をしたりすることが稀にあった。
その後、WEBでの文字コードがutf-8が事実上の標準みたいになってきて、それに合わせて、utf-8で書いたテキストは改行コードはLFにしておくのが習慣になっていた。
ところが、InDesignに改行コードLFのテキストを流し込むと、編集画面上ではきちんと改行されているのに、整列コマンドではLFのみの改行コードを無視するようなのだ。
だから「均等配置(最終行左/頭揃え)」にしても、改行位置を行末だと認識しない。しかも次の行と続いているという認識でもないので非常に変なことになる。
LF(line feed)とCR(carriage return)の本来の意味を考えると、InDesignがLFのみを「改行ではなく、同じ文の中で次の行に移る」と解釈しているということなのだろうか?
しかし、それだとCR+LFは1行空けて次の行を作ることになってしまうわけで、そうはならないからやはり変。これはやはりバグだろう。

……というわけで、テキストエディタにテキストを戻して、改行コードを全部CR+LFに変更したものを再度InDesignに流し込んだ。

↑今度はきれいに行末が揃ってくれた。ったくよぉ! 何考えてるんだよAdobe!
ちなみにInDesignは同じ文書に別々の文字コード(Shift-JISとutf-8とか)が混在していてもちゃんと表示できるし、編集もできる。だからますます改行コードの問題だとは気づかない。
ま、原因が分かったのでよかった。

『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』
肉体と魂といった単純化された霊肉二元論を超えて、「私」という意識は脳(肉体)と個性を持った神が結びついて生成されているという思考モデルを展開させた「
神」論。
後半では2020年以降の「リセット世界」「人間を機械化した専制世界」という企みにどう向き合うかについても触れる。
読みやすいよう、本文フォントには大きな16級明朝を使用。
ISBN 978-4-910117-37-9
B6判・116ページ
★オンデマンド 1408円(税込) 送料330円
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