いやもうビックリ。五輪の女子1500mに日本選手が出場すること自体が史上初なのに、田中希実はまたまた日本新記録で決勝進出を決めた。
しかも記録は3分台突入。
解説の金さんは絶叫しまくり。
金さん、レース前は「いいですよ~。勝負師の顔ですよ~」
……という感じだったが、最後の直線では、
「わ~!! あ~!!△★橡$ tj j頌 ζノテト &O &季 j j S」←何を叫んでいるのか分からん状態に。
見ていた助手さんもゴール前、叫ぶ叫ぶ。
ネコどもが、何事かという顔をしている。
ゴール後のインタビューで冷静にレース解説する田中を見て助手さん曰く
「この子はちゃんと自分の頭で考えて勝負ができる子。実業団チームとかじゃなくてよかったわね。根性論の監督の言いなりになってつぶされたらもったいない才能だから」
田中はその後も、どうやら外国の取材にも答えていた様子。なぜ日本のメディアは日本人にしかインタビューしないのか。そういうとこだよ、日本がダメな国になった原因は。
理路整然とレースを振り返る田中。
助手さん曰く「決勝はもうビリでも十分」
……まあ、そう言わずに。あわよくば三浦みたいに7位とか8位くらいはありえるかも……いや、それはやっぱり無理か。
うん、ビリから2番目くらいで十分すぎる。
日本の陸上関係者、今頃大興奮しているだろうな。それくらい凄いことなのだが、分かっている人は少ないだろうなあ。
3分台の記録を出してもケロッとしている田中希実。凄いわ。
ライルズは「ほんとはいい人」説
男子200m決勝。
1位 ドグラス(カナダ)19.62 NR
2位 ベドナレク(アメリカ)19.68 PB
3位 ライルズ(アメリカ)19.74 =SB
4位 ナイトン(アメリカ)19.93
……
男子200m決勝はカナダのドグラスが優勝。アメリカの3選手は後塵を拝す。
アメリカの3選手を(例によって見た目で)評する助手さん。
「この人(ライルズ)はいちばん悪そうな顔しているけれど、ほんとはいい人なの。幼い頃から悪い環境で育ったけれど、一生懸命更生しようとして、ここまできたって感じ。17歳のこの子(ナイトン)はまだ無垢で、今は純粋だけど、これから悪い人たちとも交わっていくから、周囲がちゃんと見てあげないとダメね」
……う~ん、見た目だけでそこまで言うか……。でも、案外当たっているかも。
ライルズがゴール後に見せた表情は、なるほど「ほんとはいい人」なのかも、って思わせる笑顔だったかな。
若いときの時間って、大切だねえ。難しいねえ。人生は難しいねえ。
男子4x100mリレー、蘇炳添がまた爆発
日本はピリッとしない。辛うじて決勝に進めたが、首の皮1枚だった。
男子110mHで泉谷駿介が失敗して決勝進出を逃した時点で、今回、決勝に進めたのは3000m障害の三浦と1500mの田中だけで、リレーも含めて日本勢はここまでかな、と思った。
案の定、男子400mリレー予選で、日本は記録順では9位。強豪のオランダ、南アフリカがバトンパスを失敗してゴールできなかったのに9位。
38.16は、一線級を温存して予選落ちしたアメリカの38.10より遅い。それでも日本は幸運にも決勝進出。
こんなもんだよなあ、と思う。事前に騒がれすぎるとダメなのよね、たいてい。
日本勢はみんな疲れきっている感じ。多田は日本選手権にピークを持ってきたので、今はもう余力がなく、固くなっている感じだし、山縣は主将だの選手宣誓だの、余計なことをやらされてエネルギーを奪われ、小池も調子を戻せないまま。桐生だけは怪我が心配なければいけるかも、という程度。
「精密機械のような山縣に旗手と選手宣誓をやらせるなんて、日本は400mリレーで勝つ気がないのかしら。そういうのは格闘技系の選手に任せればいいのよ」と、助手さんは怒っている。まったくだ。
決勝はちゃんと走っても7位、8位くらいじゃないかしら。一か八かでデーデーをアンカーにしてみるとか? まあ、土江コーチも、そういう勇気はないだろうなあ。
一方で、中国はジャマイカの37秒82に0.1秒遅れの37秒92で2位通過。決勝でも蘇炳添が死にものぐるいで走るだろうし、メダルはいけるんちゃうかな。まかり間違えばジャマイカがこけて金メダルとかも可能性はある……などと予想。
中国はもしかしてメダルもいけるかも?
十種競技でワーナーが9000点超え
女子7種、男子10種が終了。
女子7種の最終種目800mでは、ゴール後の光景がなんか毒ガスばらまかれた事件現場みたいだった↓
みんな倒れ込み、しばらく動けない。
男子十種はワーナーが9000点超えで優勝。
各種目の結果は……
- 100m:10秒12 (山縣の予選より速い)
- 走り幅跳び:8m24(6位入賞の橋岡より跳んだ)
- 砲丸投げ:14m80(これは苦手)
- 走り高跳び:2m02
- 400m:47秒48
- 110mH:13秒46(泉谷の準決勝は13秒35)
- 円盤投げ:48m67
- 棒高跳び:4m90(女子の優勝記録と同じ)
- 槍投げ:63m44
- 1500m:4分31秒08
最初の100mで首位に立ったまま一度も首位を譲らずに独走。
でも、さすがに最後の1500mの記録は田中希実(今回3分台の日本新)に圧倒的に負ける。
でも、9種目終えた直後じゃなければいい勝負なのかな。
ワーナーと田中希美の1500m対決。炎の体育会TVとかでやってくれないかな。
1500mのゴール後は、先に競技を終えた女子7種の選手たちが待っていて、男子選手に抱きついて祝福する。
駆け寄ってくる美女たちにハグされて、ワーナー嬉しそう↓
女子7種の選手たちに出迎えられ、ハグで祝福されて嬉しそうなワーナー。
え? おまえもハグ?
ハイハイ。分かった分かった。お互いよく頑張ったな。じゃあな。
ちなみにひときわでかいこの選手はピアス・ルパージュ。204 cmもあるのね。……まあ、身長2m超えの大男が汗だくで抱きしめようとしてきたら、逃げるよねえ。
助手さん曰く
「(10種競技)ワーナーの棒高跳びって、見てみたかったけれど、テレビでは中継してくれないのね」
ほんと、こういうとこだよ。日本のメディアがだめなのって。